>>54の補訂。
*>「一般に存在者には固有の性質はないが、かかる存在者には<実在性>は属していない。」(1:10)
1-10ってことはこっちか・・。 (
>>54は梵文の1-3、青目釈では1-4。)
梵10(漢12):
諸法無自性 故無有有相 >諸法は自性無きが故に、有の相あることなし。
bhAvAnAM nis-svabhAvAnAM na sattA vidyate yatas,
「(凡そ)“ある”もの/存在」は「自性無きもの」である故に、「“実に(真に)存在する”もの」が「ある」ということはない。
説有是事故 是事有不然 >(よって)“是の事〈有る〉が故に是の事〈有り〉”と説くは然らず。
sati idam asmin bhavatI iti etam na eva upapadyate.
その故に、「これある時、それ(「“ある”ということ」)がある」という、このこと(そのように言われること)は成り立たない。
Sktは私訳&直訳だが、(そこから敷衍しても)平川訳とは大きな距離がある。
(誰かデキル人、梵文和訳の差し替えヨロw m(_ _)m )
おそらく、二行目は略して一行目のみが提示されているのだろうが、「飛躍した読み」という印象が拭えない・・。
(捲っているのが三枝レグルス文庫なんで、正確さに欠けるとはいえ、
平川訳の内容と被るものを探すのに苦労した。だから最初は〈梵3・漢4〉のことだと勘違いした。)