参考に、略説された縁起のパーリ文と、水野要語にある図(p.164)を引用しておこう。
imasmiM sati idaM hoti , imassa uppAdA idaM uppajjati.
imasmiM asati idaM na hoti , imassa nirodhA idaM nirujjhati.
これある時 かれあり、これの生起の故に かれ生起す。
これなき時 かれなし、これの滅の故に かれ滅す。 (水野訳(サーラ叢書))
これあれば かれあり、これ生ずるが故に かれ生ず。
これなければ かれなし、これ滅するが故に かれ滅す。 (水野訳(要語))
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.│これ生ずるが故に かれ生ず ..┐
一般的縁起┤これ滅するが故に かれ滅す .┴ (時間的前後) ─── 諸行無常
(縁起一般)│これあれば かれあり ┐
.│これなければ かれなし .┴ (空間的、論理的) ─── 諸法無我
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.│無明によって行あり、行によって・・・ .┌ 苦(果) ┐
.│ 生によって老死等の一切の苦蘊生ず ─ 流転 ─┴ 集(因) ┴ 一切行苦
価値的縁起┤
(十二縁起 .│無明の滅の故に行滅す、行の滅の故に・・・ . ┌ 滅(果) ┐
・四諦) │ 生の滅の故に老死等の一切の苦蘊滅す ─ 還滅 ─┴ 道(因) ┴ 涅槃寂静
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