キリスト教正統派VSスウェーデンボルグ徹底討論

このエントリーをはてなブックマークに追加
13神も仏も名無しさん
往生際が悪いから糞をこっちに移動してあげたよ。ID:cZlW3xKP
 ↓
279 :神も仏も名無しさん:2010/03/20(土) 09:05:00 ID:cZlW3xKP
さらに先に進む前に、この「十字架と復活」という信仰についての、
わたしの考えをまず述べておきたいと思う。
イエスが十字架にかけられて死んだということは、まず間違いのない
歴史的事実であろう。
しかし、そのイエスの死が、「多くの人の罪の許しのためのもの」で
あったかどうかということになると、そう簡単に「事実」だとは言えない。

パウロなどが、そのように解釈したということは事実であるが、イエスの
十字架の血が。いわば客観的に「罪の赦しのため」のものであったとは
簡単には言えない。
ユダヤ教徒は、他の古代オリエントの諸民族と同様に、とりわけ牧畜
を営んでいたような民族と共通して、動物の血による罪の贖いという
観念を持っていた。
実際、彼らの神殿において何世紀にもわたって繰り返しそういう祭儀が
行われてきたのである。そういう背景があったればこそ、イエスの血に
よる贖罪というような観念が比較的容易に受け入れられたのであろう。

われわれのような農耕民族、とりわけ稲作を中心とするような民族の
伝統のなかでは、こういう観念はおどろおどろしいものと映るのであり、
簡単に受け入らることはできないであろう。
そういう観念は、単に古代的というだけでなく、地域的に限定されている
ものであると思わざるをえない。(イエスとは誰より)