>>391 >空性とは、存在とか非存在とか意味はない。
>有であることもないし、無であることもないし、有でないこともないし、無でないこともない。
>つまり本性自体(有・無)の否定。→15:9解釈
竜樹は、「もろもろの存在」を前提とし、それらが、相互依存・関係によって構成されているので、
執着すべき自性はない、と言っているだけ。
人間は、実在・非実在を「一義的」に把握しなければ、肝心の生命の維持が全く不可能になって
しまう。竜樹は、「妄想患者」ではなかった。
中論は、透徹した現実観察と洞察に基づく、論理的に聊かの乱れも無い、反神秘的、反妄想的、反宗教的な、「宗教破壊のための」古今未曾有の大哲学書・大思想書である。
釈迦も「世界を空と『観ぜよ』」と言った、あくまで「世界の実在」を前提としている。
一部の仏教者がやっているように、釈迦や竜樹を「妄想患者」「神秘主義者」に堕さしめてはならない。