☆ 卍 仏教 @ 質問箱 卍 ☆ パート27

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185神も仏も名無しさん
つまり、「一切衆生。悉有佛性」という聖言が釈尊によって述べられ、
正しい伝承で伝えられきた聖言であるということを述べているわけです。
十方の仏や祖師も同様に伝承してきたといっていることから、
所謂、実在論的歴史観とは相容れないことが窺われます。
『正法眼蔵』を師家が解釈したものとしてよく取り上げられる西有穆山師の
『敬迪』では「一切衆生。悉有佛性」を悟って持っていることとしています。
つまり、伝承というのはこの言葉の内容を悟ったものが伝えて来たこととも言えるでしょう。

また西有師は、仏性は第一義空で、仮諦で、中道、諸法実相だとも言っています。『敬迪』上678
これは常々、縁起・仮設・空と言っている意味によく合致します。
つまり、「一切衆生。悉有佛性」という言葉は、あらゆる生きものは本来空という悟った状態であるという意味です。
では、なぜ今、悟ってないかと言えば、無明という外来の煩悩に汚されて、
無我・空なのに我で実体だと思っているからで、その我見・無明を修行によって払わなければならないということで、
大乗仏教一般では解釈されます。