>>71 >ですが、「因果律」と、「善因善果と悪因悪果」は、全く別物です。
>なんで、「良い行為には良い結果が、悪い行為には悪い 結果が自己にもたらされる」と
>
>言えるのでしょうか?「因果律」には善悪の基準は含まれていません。
>よい行為に悪い結果が起きないという保障はなんなのでしょうか?
>そもそも、「善い悪い」の判断基準は、なんなのでしょうか?
私は、これは非常に良い指摘であると思いました。確かに厳密には別物なのです。では、もう少し正
確に説明したいと思います。
仏教の説く「業報輪廻の思想」というのは、実は二つの法則から成っているのです。一つは先に話し
た“原因と結果の法則”です。これ自体が完全な証明確認ができないものなのですが、しかし、10さん
からは「反例がない」という事実から、これについては10さんは認められるとのこと。了解しました!
そして、もう一つというのは“作用と反作用の法則”というものです。物体に一定の押しの力を与える
と、それと同等の力で逆に押し返す力が生じるのです。もし物体に車を付ければ力のベクトル方位は
変わって、その物体は押された一方の方向へと移動します。私は物理科学に詳しくありませんが、これ
は「(ニュートンの)運動の第3法則」ともいうらしい。物理学者は物理的な現象についてこれを証明しま
した。更に宗教世界(非物理的認識の世界)においては、物理現象に限らずこの法則が作用している
ものと主張するのです。つまり、「善因善果と悪因悪果」の“同等の力が自分に返ってくる”という理論は
実にここにあるのです。ただし、これは簡単に証明確認ができないのです。時間的なスパーンが永い
場合には特に無理がある。それでも、あなたはこれを認められるかどうか?という話しなのです。「私は
結果確認が得られてからでなければ、これらの話しは断固として受け入れない」という人は、それも自
由です。そのような人は当然、業報輪廻は認めないでしょうから、どうぞ仏教を信奉しないで宜しいとい
うこと。