○●Я親鸞仏教質問箱Ｒ（その６）●○

　アラシが激しくなっています。原始仏教と浄土真宗との関係については、一括してまとめまし
た。今後はさらに激しくなると思います。

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　同文です。原始仏教論だけ抜き書きしました。

　今後も原始仏教との関係について議論を進めます。

　無明とはどういうことか。中村元さん訳のスッタニパータから拾ってみる。

　またその頭(頭蓋骨)は空洞であり、脳髄にみちている。しかるに愚か者は無明に誘われて、身
体を清らかなものだと思いなす。
　かれは無明に誘われて、修養をつんだ他の人を苦しめ悩まし、煩悩が地獄に赴く道であること
を知らない。
『どんな苦しみが生ずるのでも、すべて無明に縁って起るのである』というのが、一つの観察[法]
である。『しかしながら無明が残りなく離れ消滅するならば、苦しみの生ずることがない』というの
が第二の観察[法]である。
この状態から他の状態へと、くり返し生死輪廻に赴く人々は、その帰趣(行きつく先)は無明にの
み存する。
　この無明とは大いなる迷いであり、それによって永いあいだこのように輪廻してきた。しかし明
知に達した生けるものどもは、再び迷いの生存に戻ることがない。
　(ゴータマ・ブッタは答えた)、「無明が頭であると知れ。明知が信仰と念いと精神統一と意欲と
努力とに結びついて、頭を裂け落とさせるものである。」
　師（ブッダ）が答えた、「アジタよ。世間は無明によって覆われている。世間は貪りと怠惰のゆえ
に輝かない。欲が世間の汚れである。苦悩が世間の大きな恐怖である、とわたしは説く。」
ウダヤさんがたずねた、「瞑想に入って坐し、塵垢を離れ、為すべきことを為しおえ、煩悩の汚
れなく、一切の事物の彼岸に達せられた(師)におたずねするために、ここに来ました。無明を破
ること、正しい理解による解脱、を説いてください。」


　無明を中村元さんの訳の法句経から拾ってみる

この汚れよりもさらに甚だしい汚れがある。無明こそ最大の汚れである。修行僧らよ。この汚
れを捨てて、汚れ無き者となれ。
　無明という言葉が出てくるが、漢訳法句経では無明ではなく、癡という字を使っている。
　垢中の垢は、癡より甚だしきはなし。学ぶもの悪を捨つべし。比丘よ無垢なれ。
　無明とは、癡という意味なのか。

　大無量寿経は言う。
　無明・欲・怒、世尊永くましまさず。

　教行信証は言う
　無碍の光明は無明の闇を破する恵日なり。
　しかれば名を称するに、能く衆生の一切の無明を破し、能く衆生の一切の志願を満てたまう。 よく十方衆生の無明
の黒闇を除く。
　また「明」はすなわち智明なり、「闇」はすなわち無明なり。
　仏光よく無明の闇を破す。
　無明、慧眼を覆う、生死の中に来往す。往来して所作す、更にたがいに父子たり。怨親しばしば知識たり、知識しば
しば怨親たり。

　浄土文類聚鈔は言う
　いま庶わくは道俗等、大悲の願船は清浄信心をして順風とす、無明の闇夜には功徳の宝珠をして大炬とす。
　普く難思無碍の光を放ちて、よく無明大夜の闇を破す。
弥陀仏の日、普く照耀す、すでによく無明の闇を破すといえども、貪愛・瞋嫌の雲霧、常に清浄信心の天に覆えり。

　尊号真像銘文は言う
「誠智 無明長夜之大燈炬也 何悲智眼闇」というは、誠知は、まことにしりぬという。弥陀の誓願は無明長夜のお
おきなるともしびなり。なんぞ智慧のまなこくらしとかなしまんや、とおもえとなり。「生死大海之大船筏也 豈煩業
障重」というは、弥陀の願力は生死大海のおおきなるふね、いかだなり。極悪深重のみなりとなげくべからずとの
たまえるなり。

　和讃は言う
　尽十方の無碍光は　無明のやみをてらしつつ　一念歓喜するひとを　かならず滅度にいたらしむ
　無明長夜の燈炬なり 智眼くらしとかなしむな 生死大海の船筏なり 罪障おもしとなげかざれ

　蓮如は言う
この光明の縁にあいたてまつらずは、無始よりこのかたの無明業障のおそろしきやまいの、なおる
ということはさらにもってあるべからざるものなり。

　僕はこの中で、大無量寿経の言葉に注目する。「無明・欲・怒、世尊永くましまさず」という。
　阿弥陀仏は、尽十方無碍光仏という。あるいは無量寿仏ともういう。尽十方無碍光仏・無量寿仏と
いう概念は、無明と対極に立つ概念なのだろう。もう少し考えてみたい。

>>429

×　アラシが激しくなっています。原始仏教と浄土真宗との関係については、一括してまとめまし
　　た。今後はさらに激しくなると思います。

○　　アラシが激しくなっています。今後はさらに激しくなると思います。原始仏教と浄土真宗との
　関係については、一括してまとめました。