>>83 前スレのID:FqGqSr5Z です。
>>84とあわせて読ませてもらいましたが
実に興味深い論でした。つまり「業の作り手」と「業の引き受け手」という
概念を最初に設けず、まずは「業の連鎖」のみを仮設する。その後に、「因となる
業の創造主体をA」そして「果となる業の引き受け手をa」とする。「認識の前後関係
の入れ替え」ですね。「業の連鎖、まずありき」という論ですね。
(誤認をしていたら、指摘してください)
さて、大変興味深い説ですが、疑問点を少し まず
1 「この『業』の属性上、その作り手や引き受け手などの基体の後付が可能か?」
ということなんですが。つまり、その作り手や引き受け手を後回しにして
『業の連鎖』のみを最初に仮設することが妥当か?ということが一点。そして
2 「この業は決して単一の業の連鎖のみではなく、複数の業の連鎖があると思い
ます。例えば、ある殺人事件があって、「業」が創造されたとします。そして
その『業』が来世において、「果」となりある人が殺されたとしましょう。
この業の連鎖において、後付的に「殺人事件の加害者をAさん」とし、「来世に
おいて殺された人をAさんの生まれ代わりのaさん」と 認識するわけですが、
この単一の業の連鎖によってのみ、二人の人間の因果関係を規定できるのか?
つまり来世で殺された人は、この殺人事件以外の業も多数、干渉しているわけであり
それら多数の業の作り手との関係性はどのようになるのか?」
と、このような疑問が生じてしまいます。