【最終】仏陀はアートマンを説いた!?【決着】14

このエントリーをはてなブックマークに追加
5821/3 旧7
釈尊の、「自分は、僧団を統率もしていないし、率いてもいない。そのような自分が、
何を(僧団維持の為の強制的な束縛事として、或いは「自分の名や強制力を残すために」)言い残すだろうか。
そのようなことはない」という言葉に続いて、
tasmAt iha Ananda,
attadIpA viharatha attasaraNA anaJJasaraNA,
dhammadIpA dhammasaraNA anaJJasaraNA.

●・それゆえに、アーナンダよ、ここに(そなたたちは)、
  自己を島とし、自己を依り所とし、他を依り所とせずに、
  法を島とし、法を依り所とし、他を依り所とせずに住みなさい。(季刊原始仏教8.p49-50&片山入門p114)
  註:
  attadIpa
  〈大海にある島のように、自己を島として確立して住みなさい〉ということ。
  《ここで二つ(dvi=di)の部分に水が分かれるから島(dIpa)である。
   流れに囲まれ圧倒されない陸地部分であるが、この場合は、
   四暴流にも輪廻の大流にも圧倒されない自己が島である、の意》
  dhammadIpa
  《自己(attA)とは、この場合、勝義(paramattha)からは法(dhamma)ということであり》そのためにこのように言われる。
   (※片山入門該当箇所直後の文:『・・・と、四念処によって住むことを教えられた。』)

●されば阿難よ、ここに自らを洲とし、自らを依所として、他人を依所とせず、
  法を洲とし、法を依所として、他を依所とせずして住せよ。(南伝大蔵経7巻p68(平等通昭訳))