【最終】仏陀はアートマンを説いた!?【決着】13

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960 考える名無しさん sage 2007/09/26(水) 10:29:27 0
(続き)
このように、
【「時刻t2においては私Aは存在しない」のは、分裂したからではありません。単に「過去だから」】です。
【この事情は、分裂などせずに普通に生きている人でも、全く同じ】です。
福田康夫さんが今粉砕滅却されたとしても、昨日の福田康夫さん
にも1秒前の福田康夫さんにも、何の影響もありません。なぜならそれらは
「過去」であって、存在しないからです。有名な「死を恐れる理由はない。なぜなら
私が存在するときは死は存在せず、死が存在するときは私は存在しないから。」という
言葉も、このことを指しているのではないかと思われます。

【本当は、この話はこんな簡単なものではなく、突き詰めてゆくと「時間とは何か」
とか「現実とは何か」とか、「存在するとはどういう意味か」とか、哲学の根本問題に
突き当たると思われますが(私ごときには手に負えませんが)、いずれにしろ、
(同じ「自我」を扱っていても)、「心身問題」とか「唯物論の是非」とは違う系統の問題】
なのであって、むしろ「可能世界論」の文脈で考えた方が面白いと思われます。
永井氏などは、現にそうしているわけです。