【最終】仏陀はアートマンを説いた!?【決着】13

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使用したのは、原始仏教第5号(1993年4月発行/中山書房仏書林)。
例によって“【”“】”は引用者の挿入。
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乳製品のくだり。(上掲書p110)
 *(直前には、3種の我の獲得が、それぞれの時にそれぞれのみしか該当しないことが、
   同様の文章構成で述べられていることに注意。)
『(35節):チッタよ、たとえばそれは、
牛から牛乳が、牛乳からヨーグルトが、ヨーグルトから生バターが、
生バターからバターが、バターから醍醐味が生じるようなものです。
【牛乳が生じるとき】、それはけっしてヨーグルトと呼ばれることがないのです。
生バターと呼ばれることがないのです。バターと呼ばれることがないのです。醍醐味と呼ばれることがないのです。
【そのときはただ、牛乳とだけ呼ばれます】。』
(以下、単語を入れ替えて同様に続く。すなわち、
 ≪ Aがある時(生じている時)、それはBともCともDともEとも呼ばれることなく、ただAと(のみ)呼ばれる ≫
 ≪ Bがある時(生じている時)、それはAともCともDともEとも呼ばれることなく、ただBと(のみ)呼ばれる ≫
 ≪ Cがある時(生じている時)、それはAともBともDともEとも呼ばれることなく、ただCと(のみ)呼ばれる ≫
 ≪ Dがある時(生じている時)、それはAともBともCともEとも呼ばれることなく、ただDと(のみ)呼ばれる ≫
 ≪ Eがある時(生じている時)、それはAともBともCともDとも呼ばれることなく、ただEと(のみ)呼ばれる ≫ と。)