【最終】仏陀はアートマンを説いた!?【決着】13

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103神も仏も名無しさん
>>前スレ886
> 死後に無記というのは如来の死後であって凡人の死後ではありません。

片山一良先生は「パーリ仏教における涅槃」で、
> 伝統的註釈師たちは,この場合の“tathAgata”を「如来」と解さず,
> つねに“satta”(生けるもの),あるいは“attA”(我)という語をもって説明した
と、お書きになっています。

また、漢訳仏典を奉じる地域では、『大智度論』が、龍樹菩薩の著述として、きわめて大きな
権威をもって扱われてきましたが、そこでは、
> 是亦名如來。亦名如去。如十四置難中説。死後如去者爲有爲無。亦有亦無亦非有非無。(T25, p.454)
> 死後有如去者。・・・如去者如人來此間生。去至後世亦如是。(T25, p.547)
などと書かれていて、十四難の文脈におけるタターガタを、いわゆる「如来」とは明確に区別して、
「如去」と訳し分けており、意味も「“人”がこの間に生れ来るように・・・」と解しています。

これらの見解が、パーリ仏教と漢訳仏教の圏内では、伝統的に正統なものとされてきたのでしょう。