【最終】仏陀はアートマンを説いた!?【決着】12

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8.2 (因縁略)。
 『「涅槃というものは見られ難い。真理は容易に見られない。渇愛の苦因(集諦)の捨断によって
  (苦諦、道諦、滅諦を)知り、また見る者に、不安はない。」と。』

 ※( )は引用訳文ママ。当然、原文には無い。
 ※ここでは〔原文に主語は現れていない〕。 ただ、全体通してのことであるが、
  この4節が「涅槃に関する経」と名付けられている以上、〔ここで述べられているのは涅槃のことである〕
  と読むのが穏当だろう。
 ※原文: ''duddasaM anataM nAma, na hi saccaM sudassanaM;
        paTividdhA taNhA jAnato, passato natthi kiJcanan''  ti.

8.3 (因縁略)。
 『「比丘たちよ、
 生じることもなく、存在することもなく、造られることもなく、作為されることもないもの(涅槃)がある。
 比丘たちよ、
 もし生じることもなく、存在することもなく、造られることもなく、作為されることもないものがないならば、
 この世において、生じ、存在し、【造られ】、【作為されるもの(五蘊)】《の解脱》はありえないであろう。
 比丘たちよ、生じることもなく、存在することもなく、造られることもなく、作為されることもないものがあるから、
 生じ、存在し、造られ、作為されるものの解脱はありえるのである。」と。』

 ※( )は引用訳文ママ。 《 》は、少し気になる言い回し。(おそらく、「〜からの・・・」で良いとは思うが・・・。)
 ※原文: ''【Atthi】, bhikkhave, ajAtaM abhUtaM akataM asaNkhataM.
        No cetaM, bhikkhave, abhavissa ajAtaM abhUtaM akataM asaNkhataM,
        nayidha jAtassa bhUtassa katassa saNkhatassa 【nissaraNaM paJJAyetha】.
        yasmA ca kho, bhikkhave, atthi ajAtaM abhUtaM akataM asaNkhataM,
        tasmA jAtassa bhUtassa katassa saNkhatassa 【nissaraNaM paJJAyati】'' iti.
 ※ どちらも“【”“】”は引用者が挿入。