>>564 ども〜、ホットな話題、自性ですね。
>【法則】 dhammatA ・・・この内容(菩薩の出生に関する一連の記述の最初の節の註。)
>〈自性〉(sabhAva)、〈定則〉(niyAma)、あるいは、《自然なこと》(pakati)と言われる。(以下はおそらく訳者の要約)
これを見てカラッチは、自性あるじゃないかとかいいそうですねえ。
先ず、この自性が註釈であることを認識してほしいものです。
つまり、ニカーヤではなく部派仏教以降のアッタカターとティーカーだってこと。
パカティは、たぶんカラッチが読み込んだヨーガスートラのプラクリティと
同じ言葉の訛り。つまり、記号は同一だということ。
このダンマターは法性と訳されるもので、法則を意味し、
縁起・此縁性を意味することが、『勝義空性経』や『縁経』から分かります。
ダンマターの別名であるサバーヴァ、ニヤマ、パカティも、
固有の性質、定め、天性みたいな意味ですが、縁起の法則を意味していて、
アートマンなどの実在、本質、真実といった意味でないことがハッキリわかるでしょう。
経典の文脈も、註も複註もみなそれを支持しているので、アートマン解釈の余地はありませんね。
どうもありがとう。