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宝珠愚者:
ルシファーとは“輝くもの”であって、悪魔サタンなどとは全く関係がないのです。物質は霊化していき、
霊は物質に下るのです。私たちの進化の道程は物質の霊化です。意識を物質レベルから霊化させてい
く・・。しかし、創造の原理はその逆の霊の物質化なのです。霊の物質化は“ルシファーの反逆”として、
ルシファーの天国からの墜落として象徴されているのです。
ルシファーというのは人間そのもの。人の神聖なる魂(ソウル)を指します。このことは、無限的意識存
在である神が更なる発展と成長のために、ご自身の限界点を測ろうとして有限界たる物質の創造を行
い、その物質の進化をご自身の経験の糧とすべく、人間の中に自ら---ご自身を分霊、断片と化して---
下って(入って)行かれたときの象徴となったものが“堕天使思想”となり、アダムとエバの“失楽園の物
語”となったことを意味しています。
実は人間自身が神そのもの、神の“閃光(きらめき)”モナッドであるという真理を、ルシファー(輝くもの)
という神聖なる言葉の中に要約しているのです。
オカルティズムに投げかけられる、主にキリスト教関係からくるところの「ルシファーを説くのは悪魔崇
拝」といった批判は、自ら無知を晒すものです。