【独善主義】キリスト教の問題点【優越主義】

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296神も仏も名無しさん
>>91に関連して、オリゲネスのネタ

「オリゲネスに独特な考え方――それはまた彼を異端たらしめる所以であるが――最終的に完全に浄化されて
天国に行けないほどの、それほどに邪悪かつ牢固として、根本的に矯正不能な罪人など存在しないというものである。
地獄もまた暫定的である。G・アンリッヒが的確にも語ったように、<<オリゲネスは地獄それ自体を一種の煉獄として
理解している>>のである。実際オリゲネスは、プラトンやオルフェウス教徒やピタゴラス派に由来する浄化の理論を
極端におしすすめている。彼はキリスト教とはまったく両立しがたい輪廻・転生のギリシア異教思想を許容しないが、
そのかわりに、この理論の一変種はキリスト教的たりうるものと信じる。すなわち、死後における魂の連続的な進歩、
不断の完成の観念である。魂が当初どれほど罪深くあったとしても、死は遂にそれを神の永遠の観想――アポカタスタシス
――へと帰着せしめるのである。」

ジャック・ル・ゴッフ著、法政大学出版局刊『煉獄の誕生』84-84ページ

オリゲネスは来世を原初復帰(アポカタスタシス)に向かう
段階的な浄化の過程と考えているようです。
本書によると、叩かれる時に焦点になったのは、
悪魔や悪しき天使ですら救われるという部分のようです。