【最終】仏陀は転生(再生誕)を説いた!?【決着】10

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340不説
>>338
めっそうもないです。

転法輪経からは漏尽通だけは阿羅漢果として確かなのは言えて、これはおそらく
ゴータマ仏陀の本来の教えそのままで、後世の付加ではないと思います。

三明の残りの宿命通と死生通ですが、これについては、仏弟子の阿羅漢でなくと
も、つまり解脱の果実としてではなく、単体の神通力として外道でも獲得可能な
能力ですから、仏教の核心(仏教の仏教たる必須の要素)とは言えないと思いま
す。

もちろん、宿命通と死生通はあった方が、浮世への執着から厭い離れるという点
では、解脱に非常に役立つことは確かでしょうね。

この宿命通(自己・過去)と死生通(他者・未来)にしても、
1.複数の転生における人生の苦しみの連続の有様を観察すること
2.人生において繰り返される同じパターンの苦しみを観察すること
のどちらとも考えることができます。

しかし、転生を仮定した場合でも、なぜか自己については過去限定で、他者につ
いては未来限定になっているというのも、一つのポイントかもしれませんね。他
者の現在に対して過去を持ち出すことの社会的弊害を、未然に予見されて教義上
において注意が払われていたようにも思われます。