【高橋佳子】宗教法人GLA総合本部【TL人間学】 17
統一協会の教祖である文鮮明氏は自らを再臨のメシヤだと名乗り、その証拠として新約聖書のヨハネ
の黙示録7章2節をあげています。この聖句の「日の出る方」とは極東アジアを示し、その地域のキリス
ト教国である韓国から、「生ける神の印を持って」救世主が現れると解釈するそうです。が、この聖句に
記されているのは「もうひとりの御使」であって救世主のことではありません。
G○Aの教祖である高○信次氏もまた、自らを再臨のメシヤだと名乗り、その証拠として旧約聖書ダニエ
ル書12章7節以降やイザヤ書46章11節をあげています。ダニエル書の箇所は「ひと時とふた時と半
時」というバイブルスタディーの核心的講義で、この聖句から計算される1978年に成約時代の再臨主
による福音が伝えられると解釈し、神の啓示を受けて同年6月に韓国ソウルで福音を伝え始めたのが
「先生」高○信次氏であると教えます。この聖句の解釈については、私はその真偽を問題にしませんが、
当然、正統なキリスト教の解釈とは異なっています。ともあれ、この過去の事柄に対してその事実を知っ
ているのは当事者本人だけなので、数字を後付けしたり、捏造したり、予め計画して行動するなどの融
通を利かすことができ、この解釈と出来事自体が彼のメシヤ性を示す確固たる判断材料にはならないよ
うです。