【高橋佳子】宗教法人GLA総合本部【TL人間学】 17
お祈りを教わったばかりの私は、ある先輩メンバーから「どんなことを祈っているの?」と聞かれたので、
「世界が平和でありますようにと祈っています。」と答えました。その人は驚いた顔をして
「もっと自分のことについて祈ったらいいよ。」と教えてくれました。当時私は、自分の嫌な
部分もありましたが、良い部分も知っていたので、ある程度自分には満足していたのです。
むしろ、テレビなどで伝えられている世界の悲惨なニュースを聞いて、どうにかならないものかと
思っていたのでした。G○Aにいた頃の私は、自分の救いの観よりも、絶対的な世
界の秩序としての神理に大きな関心があったのです。G○Aでの私がそうであったように、
平和を望む人たちの中には、自分たちの考えや教義や価値観が世界中に広まれば、世界に平和は
訪れるだろうと考えている人たちが少なからずいるようです。でも、誰かが素晴らしいと考える
価値観で世界中の人々が統一されるなら、本当に世界は平和になるのでしょうか?