○●Я親鸞仏教質問箱R(その4)●○

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484渡海 難  ◆Fe19/y1.mI
 最近、2ちゃんねるの真宗系スレッドで正法誹謗五逆罪が問題になっています。
このスレでも、ノートントラップが仕掛けられたとき、僕は正法誹謗を問題にしました。
しかし、2ちゃんねるでは正法誹謗という言葉だけが一人歩きし、正法誹謗とは何か
と言うことが、不明確な感じがします。そこでこの問題を考えてみたいと思います。

 たとい我、仏を得んに、十方衆生、心を至し信楽して我が国に生まれんと欲う
て、乃至十念せん。もし生まれずは、正覚を取らじ。唯五逆と正法を誹謗せんを
ば除く。

 正法誹謗は、大無量寿経にある阿弥陀仏の第十八番目の誓願に書かれていま
す。このことから、古来、浄土真宗では正法誹謗は非常に重要な問題になってい
ます。親鸞も、教行信証の信の巻きで「難治の機」としてこれを問題にしています。

 教行信証では五逆罪と正法誹謗とが取り上げられています。五逆罪と正法誹
謗とは共に、非常に重い罪であることが語られ、しかも正法誹謗は五逆罪より重
い罪であることが曇鸞大師の教えから導かれています。しかし、親鸞は五逆罪
については具体例を示していても、正法誹謗については具体例をほとんど示して
くれていません。そこで、正法誹謗とはどういうものか。その内容について、2ちゃ
んねるでも解釈に混乱があるようです。
 「釈尊に対してさえも、『頭、変になられたんじゃないですか?』と思わなければ
始まりません」と説くことは正法誹謗になるのでしょうか。ノートントラップを仕掛
けることは本当に正法誹謗となるのでしょうか。
 ある行為や発言を安易に正法誹謗ということは慎まなければならない。言うべ
き時には、勇気をもって言わなければならない。そのために、正法誹謗とは何か
について、原理原則に戻って考えておきたい思います。