○●Я親鸞仏教質問箱R(その4)●○

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363渡海 難  ◆Fe19/y1.mI
 神とは何か。神は誰が作ったのか。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教という三
大宗教の共通神を創作できるような人は、人類史の中で何人もいない。決定的
な役割を果たした人物と言えば、僕はモーゼだろうと思う。モーゼが、世界史に
おける事実上の神の創作者だろうと僕は思っている。

 モーゼとはいつ頃の人物か。聖書学者などは、紀元前13世紀頃だという人
もいるようだ。以前、テレビ番組では確か、紀元前10世紀頃と言っていた。
モーゼがいなければ、今日のようなユダヤ教・キリスト教・イスラム教は存在
しなかったろう。モーゼの人間像から神の本質について考えてみたい。
 アブラハムの子孫はエジプトに定住する。その中のレビの家に一人の女がい
た。女は男子を産んだ。これがモーゼである。旧約聖書によると、モーゼは小さ
いとき捨て子になる。王家に拾われ、王宮の教育を受ける。やがて、イスラエル
民族を引き連れてエジプトを脱出し、カナンに向かう。カナン到着の目前で生涯
を終える。

 モーゼが果たした役割は非常に大きい。一族の先祖を神にバージョンアップし
た。神へのバージョンアップが最大の業績だろう。バージョンアップに当たってエ
ジプト宗教の肉を削ぎ、重要な骨組みだけをすり替えて移植している。エジプト
神の利用可能な部分は、モーゼ以後も長期にわたって効果的に移植されてい
るようだ。エジプト宗教は、クレオパトラを最後にエジプト王朝が滅びると同時に
滅んだが、ユダヤ教というのは、事実上、古代エジプト宗教の分家教なんだろ
うと僕は思う。
 神へのバージョンアップに当たってモーゼが行った教義移植の過程を旧約聖
書の中から類推してみたい。神の本質が見えてくるだろう。神は浄土真宗の阿
弥陀仏と、本質的に相違し、全く縁もゆかりもないことが分かるだろう。