古代ギリシアの思想・正教要理(日本ハリストス正教会教団)
>>155-156 【 税吏の祈祷 】
父と子と聖神の名による、アミン。
われらの神よ、光栄はなんじに帰す、光栄はなんじに帰す。
天の王、慰むるものよ、真実の神(しん)、在(あ)らざるところなきもの、
満たさざるところなきものよ、万善(ばんぜん)の宝蔵(ほうぞう)なるもの、
生命(いのち)を賜(たま)う主(しゅ)よ、
来(き)たりてわれらの中(うち)に居(お)り、
われらをもろもろの汚(けが)れより潔(いさぎよ)くせよ、
至善者(しぜんしゃ)よ、われらの霊(たましい)を救い給え。
聖なる神、聖なる勇気、聖なる常生(じょうせい)のものよ、
われらを憐(あわれ)めよ。三次
光栄は父と子と聖神に帰す、今もいつも世々に、アミン。
至聖三者(しせいさんしゃ)よ、われらを憐めよ、
主よ、われらの罪を潔くせよ、
主宰(しゅさい)よ、われらの過(あやまち)をゆるせ、
聖なるものよ、臨(のぞ)みてわれらの病(やまい)を癒(いや)し給え、
ことごとくなんじの名による。
主憐めよ。三次
天主経 唱和
【 天主経(てんしゅ・けい=きょう) 】
[信徒の唱和]
天(てん)に在(い)ます我等(われら)の父(ちち)よ、
願(ねが)わくはなんじの名(な)は聖(せい)とせられ、
なんじの国(くに)は来(き)たり、
なんじの旨(むね)は天(てん)に行(おこ)なわるるが如(ごと)く
地(ち)にも行(おこ)なわれん。
わが日用(にちよう)の糧(かて)を
今日(こんにち)われらに与(あたえ)え給(たま)え、
われらに債(オイメ)あるものを
われらゆるすが如(ごと)く、われらの債(オイメ)をゆるし給(たま)え。
われらを誘(いざない)に導(みちび)かず、
なおわれらを凶悪(きょうあく)より救(すく)い給(たま)え。
[神父の唱和1]
けだし、国と権能と光栄は、なんじに世々に帰す。アミン。
[神父の唱和2]
けだし、国(くに)と権能(けんのう)と光栄(こうえい)は、
なんじ父(ちち)と子(こ)と聖神(○せいしん)に帰(き)す、
今(いま)も何時(いつも)も世々(よよ)に。アミン。
【 真福九端 】
主よ爾(なんぢ)の國(くに)に来たらん時,我等を思い給え。
マトフェイ福音 第五章
三 神(しん)の貧(まづ)しき者は福(さいはひ)なり、
天國(てんこく)は彼等の有(もの)なればなり、
四 泣く者は福(さいはひ)なり、
彼等(かれら)慰(なぐさめ)を得(え)んとすればなり、
五 温柔(をんじう)なる者は福(さいはひ)なり、
彼等(かれら)地(ち)を嗣(つ)がんとすればなり、
六 義(ぎ)に飢(う)え渇(かわ)く者は福(さいはひ)なり、
彼等(かれら)飽(あ)くを得(え)んとすればなり、
七 矜恤(あはれみ)ある者は福(さいはひ)なり、
彼等(かれら)矜恤(あはれみ)を得(え)んとすればなり、
八 心(こゝろ)の清(きよ)き者は福(さいはひ)なり、
彼等(かれら)神(かみ)を見(み)んとすればなり、
九 和平(わへい)を行(おこな)ふ者は福(さいはひ)なり、
彼等(かれら)神(かみ)の子(こ)と名(な)づけられんとすればなり、
一〇 義(ぎ)の為(ため)に窘逐(きんちく)せらるゝ者は福(さいはひ)なり、
天國(てんこく)は彼等の有(もの)なればなり、
一一 人(ひと)我(われ)の為(ため)に爾等(なんぢら)を詬(のゝし)り、
爾等(なんぢら)を窘逐(きんちく)し、
爾等(なんぢら)の事(こと)を偽(いつは)りて、
諸(もろ〜)の悪(あ)しき言(ことば)を言(い)はん時(とき)は、
爾等(なんぢら)福(さいはひ)なり、
一二 喜(よろこ)び樂(たのし)めよ、
天(てん)には爾等(なんぢら)の賞(むくい)多(おほ)ければなり、
蓋(けだし)人(ひと)是(か)くの如(ごと)く
爾等(なんぢら)より先(さき)なりし預言者(よげんしや)を窘逐(きんちく)せり。
【 ニケヤ・コンスタンチノープル信経(しん・けい) 】2/1
我(われ)信(しん)ず、一(ひと)つの神(かみ)、父(ちち)、全能者(ぜんのうしゃ)、
天(てん)と地(ち)、
見(み)ゆると見(み)えざる万物(ばんぶつ)を造(つく)りし主(しゅ)を、
また信(しん)ず、
一(ひと)つの主(しゅ)イイスス・ハリストス神(かみ)の独生(どくせい)の子(こ)、
万世(よろずよ)の前(さき)に父(ちち)より生(う)まれ、
光(ひかり)よりの光(ひかり)、
真(まこと)の神(かみ)よりの真(まこと)の神(かみ)、
生(う)まれし者(もの)にて造(つく)られしに非(あら)ず、
父(ちち)と一体(いったい)にして万物(ばんぶつ)彼(かれ)に造(つく)られ、
我等(われら)人々(ひとびと)のため、
又(また)我等(われら)の救(すく)いのために天(てん)より降(くだ)り、
聖神(せいしん)及(およ)び童貞(どうてい)女(じょ)マリヤより
身(み)を取(と)り人(ひと)となり、
我等(われら)のために
ポンティイ・ピラトの時(とき)十字架(じゅうじか)に釘(くぎ)うたれ、
苦(くる)しみを受(う)け葬(ほうむ)られ、
第3日(だいさんじつ)に聖書(せいしょ)に應(かな)いて復活(ふっかつ)し、
【 ニケヤ・コンスタンチノープル信経(しん・けい) 】2 /2
天(てん)に昇(のぼ)り、父(ちち)の右(みぎ)に坐(ざ)し、
光栄(こうえい)を顕(あらわ)して
生(い)ける者(もの)と死(し)せし者(もの)とを
審判(しんぱん)する為(ため)に還(また)来(きた)り。
その国(くに)終(お)わりなからんを、
又(また)信(しん)ず、聖神(せいしん)、主(しゅ)、
生命(いのち)を施(ほどこ)す者(もの)、父(ちち)より出(い)で、
父(ちち)及(およ)び子(こ)と共(とも)に拝(おが)まれ讃(ほめ)められ、
預言者(よげんしゃ)を以(もっ)て嘗(かつ)て言(い)いしを、
又(また)信(しん)ず、
一(ひと)つの聖(せい)なる公(おおやけ)なる使徒(しと)の教会(きょうかい)を、
我(われ)認(みと)む、一(ひと)つの洗礼(せんれい)、
以(もっ)て罪(つみ)の赦(ゆる)しを得(う)るを、
我(われ)望(のぞ)む、死者(ししゃ)の復活(ふっかつ)、
ならびに来世(らいせ)の生命(いのち)を、アミン。
【 主イイススの復活の次第 】
日本正教会翻訳 我主イイスス ハリストスの新約
マトフェイ福音 第二十八章
一 安息日(スボタ)過ぎて
七日(なぬか)の首(はじめ)の日の黎明(よあけ)に、
マリヤ「マグダリナ」と他のマリヤと墓を観(み)ん為に来たれり。
二 視(み)よ地(ち)大(おほい)に震(ふる)へり、
蓋(けだし)主(しゆ)の使(つかい)
天(てん)より降(くだ)り就(つ)きて、
墓の門より石を移して、其(その)上(うへ)に坐(ざ)せり。
三 其(その)容(かたち)は電(いなづま)の如(ごと)く
其(その)衣(ころも)は
白(しろ)きこと雪(ゆき)の如(ごと)し。
四 守る者は彼を懼(おそ)れ戦(をのの)きて、
死せし者(もの)の如(ごと)くなれり。
五 天使(てんし)婦(をんな)に對(むか)ひて曰(い)へり、
爾等(なんぢら)懼(おそ)るる勿(なか)れ、
我(われ)爾等(なんぢら)が
十字架(じふじか)に釘(てい)せられし
イイススを尋(たづ)ぬるを知る。
六 彼は此(ここ)に在(あ)らず
蓋(けだし)其(その)言ひし如(ごと)く、
復活(ふくくわつ)せり、來(きた)りて、
主(しゆ)の置かれし処(ところ)を観(み)よ、
七 且(かつ)速(すみやか)に往(ゆ)きて
其(その)門徒(もんと)に告げて曰(い)へ、
彼(かれ)死より復活(ふくくわつ)せり、
爾等(なんぢら)に先(さき)だちてガリレヤに往(ゆ)く、
爾等(なんぢら)彼処(かしこ)に於(おい)て
彼(かれ)を見(み)んと、
視(み)よ、我(われ)爾等(なんぢら)に言(い)へり。
・・・
一八 イイスス就(つ)きて、彼等に語(つ)げて曰(い)へり、
天(てん)に在(あ)り地(ち)に在(あ)る
一切(いつさい)の権(けん)は
我(われ)に與(あた)へられたり、
一九 故(ゆゑ)に爾等(なんぢら)往(ゆ)きて、
萬民(ばんみん)に教(をしへ)を傳(つた)へて、
彼等(かれら)に父(ちち)と子(こ)と聖神(せいしん)との
名(な)に因(よ)りて洗(せん)を授(さづ)け、
二0 彼等(かれら)を教(をし)へて、
我(わ)が一切(いつさい)
爾等(なんぢら)に命(めい)ぜしことを守(まも)らしめよ、
観(み)よ、
我(われ)恒(つね)に爾等(なんぢら)と偕(とも)にして
世(よ)の終末(をはり)まで在(あ)るなり、「アミン」。
マトフェイ福音をはり。
【 至聖(しせい)生神女(しょうしんじょ)賛歌 】
生神童貞女よ、喜べよ、
恩寵に満たさるるマリヤよ、 主はなんじとともにす、
なんじは女の中(うち)にて賛美たり、
なんじの胎(はら)の果(み)も賛美たり、
なんじはわれらの霊(たましい)を救う主を 生みたればなり。
●−− 参照聖句(新改訳) −−●
詩篇 145:17 主はご自分のすべての道において正しく、
またすべてのみわざにおいて恵み深い。
145:15 すべての目は、あなたを待ち望んでいます。
あなたは時にかなって、彼らに食物を与えられます。
145:16 あなたは御手を開き、すべての生けるものの願いを満たされます。
【 食前の祝文 】詩篇145篇15−16。
主(しゅ)よ、衆人(しゅうじん)の目はなんじを望(のぞ)む、
なんじは時にしたがいて彼等に糧(かて)をたもう、
なんじの豊(ゆたか)なる手を開きて、
もろもろの生ける者を なんじのめぐみに飽(あ)かしむ。
【 食後の祝文 】
ハリストスわが神よ、
なんじが地上の福(ふく)を我等に飽(あ)かしめたまいしをなんじに感謝す。
求む、なんじの天国をも我等に得(え)しめたまえ。
【 わが名のよるところの聖人を呼びて祈る文 】
聖にして神に喜(よろこ)ばるる「 聖名(せいな・洗礼名)の聖人 」よ、
わがために神に祈り給え、
われ熱心にして、なんじすみやかに助(たす)くるものと、
わが霊(たましい)のために祈るものに走り付けばなり。
【 十字架賛詞 】
主よ、なんじの民を救い、なんじの業に福を降せ、
わが国に幸いを与え、なんじの十字架にてなんじの住まいを護(まも)り給え。
【 次に 】
常(つね)に福(さいわい)にして全くきずなき生神女(しょうしんじょ)、
わが神の母なるなんじを賛美するは真(まこと)に当(あ)たれり。
ヘルビムより尊く、セラヒムにならびなく栄え、
貞操(みさお)をやぶらずして神(かみ)言(ことば)を生みし実(じつ)の生神女たる
なんじを崇めほむ。
【 付記(後半部・抜粋) 】
ハリストス死より復活し、死をもって死を滅ぼし、
墓に在るものに生命(いのち)を賜えり。三次
新たなるイエルサリムよ、光り光れよ、主の光栄なんじに輝きたればなり、
シオンよ、今祝いて楽しめ、
なんじ潔き生神女よ、なんじが生みし主の復活を喜び給え。
【 】
マラン・アファ、アミン。
われ信ず 一つの神 父 全能者 天と地 見ゆると見えざる万物を造りしシュを
また信ず 一つのシュ イイスス・ハリストスかみのドクセイの子
よろずヨのサキに父より生まれ 光よりの光 まことの神よりのまことの神
生まれし者にて造られしに非ず 父と一体にして ばんぶつ彼に造られ
我ら人々のため また我らの救いのために天よりくだり
せいしん及び童貞じょマリヤより 身を取りヒトとなり
我らのためにポンティイ・ピラトのとき十字架にクギうたれ 苦しみを受け葬られ
ダイサンジツに聖書にカナいて復活し 天に昇り 父の右に坐し
光栄をあらわして 生ける者と死せし者とを審判する為に
またきたり そのクニ終わりなからんを
また信ず せいしん シュ いのちを施す者 父よりいで
父および子と共に拝まれ ほめられ 預言者をもって かつて言いしを
また信ず「一つ」の「聖」なる「おおやけ」なる「使徒」の教会を
われ認む 一つの洗礼 もってツミの赦しをウるを
われ望む 死者の復活 ならびにライセのイノチを アミン。
テンにイます我等の父よ
願わくはナンジの名はセイとせられ
なんじの国はキたり
なんじの旨は天に行なわるるが如く 地にも行なわれん
わが日用のかてを こんにち われらに与えたまえ
われらにオイメあるものを
われらゆるすが如く われらのオイメをゆるしたまえ
われらを いざないに導かず
なお われらを凶悪より救いたまえ
けだし 国と権能と光栄は なんじ父と子とセイシンにキす
今も いつも世々に アミン。