【 バプテスト教会の見解 】
1.聖書の権威
最初に、聖書の権威を取り上げましょう。
この意味は『聖書のみが信仰と行動とのための唯一の権威である』ということです。
この点において他の教会と異なる特徴があります。例えば
『ルーテル(ルター)派の牧師』は 按手礼のために
『アウグスブルク告白』にサインしなければなりません。
ウエスレーによって始められて『メソジスト教派』は『メソジスト規律』を重んじています。また
『長老教派』はカルビンからの歴史で『ウエストミンスター信仰告白』を標準として重んじています。
英国の国教会である『聖公会』は『39ヶ条の信仰条件』を権威として重んじています。これらに対して
『バプテスト』は『聖書のみに信仰と行動とのための権威』を認めています。
権威の置き方については主に三つの立場が挙げられます。その一つは伝統です
『ローマ・カトリック教会』では
『選択された伝統』が聖書と等しい権威として認められています。また もう一つの立場は
『一般的に自由主義』の立場です。聖書は不充分だと言っています。聖書に
『理性と経験』を加えなければなりません。第三の立場は
『聖書が唯一の信仰と行動とのための権威』であるというものです。
この立場は聖書自体の主張に近いと思います。
聖書は権威ある神のことばです。聖書は人々を救いに導くものです。
地方教会の信仰と行動のための基準でもあります。
バプテスト教会はすべての教えと生活の行動のために聖書に権威を置き土台にしています。
テキスト 作者 完成年代 完成場所 備考
マタイ福音書 マタイ学派 80−90 北シリア 使徒のマタイではない、マタイ学派と呼ばれる
人達だが詳細は不明
マルコ福音書 マルコ 60−64 ローマ 使徒言行録や自筆パウロ書簡に登場するマルコと思
われる
ルカ福音書 ルカ 80−90 ギリシャ コロサイ・ピレモ書簡等に登場するルカ
ヨハネ福音書 長老ヨハネ 90−100 北シリヤ 着手はマタイ・ルカと同時期と思われるが、二世紀
にかなり改訂されたと思われる
使徒言行録 ルカ 80−90 ギリシャ ルカ福音書の直ぐ後
自筆パウロ書簡 パウロ 50−60 北シリア パウロ自筆書簡は、コリント上下・ガラティア・
テサロニケ上・ピレモ・ローマ書簡程度と思われる
偽名パウロ書簡 不明 80−150 北シリア 北シリア教会の人達と思われる
ヨハネ書簡 長老ヨハネ 100−110 北シリア ヨハネ福音書作者と同一人物
ペテロ書簡 不明 110−150 北シリア 北シリア教会の人の作品
テモテ書簡 不明 110−150 北シリア 北シリア教会の人の作品
ヨハネ黙示録 ヨハネ 90−100 不明 ギリシャ語が下手な事や、旧約聖書のバビロン帰還
以後の黙視文書(例えばヨエル書)の影響が強い事
から、パレスチナ出身のキリスト教徒ではないか
http://www.mars.dti.ne.jp/~fenot/jesus/cr_qmap.html
新約聖書外典一覧
http://elbaal.hp.infoseek.co.jp/newtesapo-dia.htm 新約聖書外典
http://elbaal.hp.infoseek.co.jp/new-tes-apo.htm#heresy 聖書外典の伝統的な解釈は「アポクリファ(隠されたもの)」を意味する
ギリシア語 「apocrypha」 に由来していると考えられており、
そのように呼ばれています。
この呼称は元来、初期キリスト教がユダヤ教から享受した
旧約聖書のギリシア語である「七十人訳聖書(セプトゥアギンタ)」の中に含まれるものですが、
ユダヤ教側で「聖典」としたヘブライ語聖書には存在しない諸文書に当てられたものです。
それが新約聖書関係諸文書にも適用されることになりました。
新約聖書の外典と言えば、これらの文書の結集過程においてその中から
除外された諸文書、いわゆる「典外書」のことを一般的に指しています。
正典を成立させる上で重要な役割を果たしたと言われる
アタナシオス(紀元295〜372)は、現行新約聖書の27文書を正典に選択し、
これを「霊感による書」あるいは「まことの書」として、
その他の諸文書を「アポクリファ」と名づけこれを「異端の虚構」、「汚れなき者を欺くもの」
として排除しています。
アタナシオス以前の時代はどうかというと、外典は多くの場合「偽書」などと呼ばれていました。
この時代の新約聖書外典の代表的な分類をしたのは
アレクサンドリアのオリゲネス(紀元185〜253/4)と
カイサレイアのエウセビオス(紀元260頃〜339頃)です。