★★★南無妙法蓮華経−日蓮聖人★★★

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61けんさく
むかし話「イケイケ、にっち連」

むかしむかしあるところに、漁師出身のお坊さまがおりました。
名前をにっち連さまといいました。
このお坊さま、えらく性格が悪く、口を開けば人の悪口ばかりいうので、
たいそう嫌われておりましたそうな。
こんなにっち連さまにも、だんたんとお弟子さまが集まってきました。
しかしなんということか、その集まったお弟子さまたちも、お師匠さま
そっくりで、粗暴で口が悪うございました。

ある日のこと、にっち連さまは、ついに自分が仏さまであると言い出し
たそうな。さすがのお弟子さまたちも呆れました。
「お師匠さま、そりゃちょっと行き過ぎでんがな」
「なにを言っておる。こんなエラいオレ様が仏でないわけがない。うー
ん、たぶんホッケ経に書いてある下行ボサツの生まれ変わりに間違いない。
つべこべ言うと地獄におとすぞよ」
「・・・」
「よし、このオレ様を無視しているお代官に意見してやる。立証暗黒論
というのを送りつけよう。みんなビビってションベンちびるぞ」
「やめときゃいいのに・・・」
(続く)