○●Я親鸞仏教質問箱R(その3)●○

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381渡海 難  ◆Fe19/y1.mI
 父を殺し、母を殺してきた人民達に申し上げる。僧を殺戮し、寺を焼却してきた兵士達に申し
上げる。戦争は終わった。仏教界はあなた方を決して見捨てない。過去の行為を理由に弾劾しな
い。戦争は終わったのだ。勉学の意思のある者は仏門で学べ。近くに寺が無いものは、仲間を募
ってグループ学習を行え。そこで互いに学びあえ。過去の行為への悔恨に苦しむ者は念仏を称え
よ。
 称えても称えても悔恨や悲しさは容易に癒えることは無いかも知れない。しかし、念仏を称えて少
しでも心が和らげば、あるいは忘れることができたなら、進んで勉学の場に参加せよ。
 善導は、自らは厳格に戒律を守りつつ、初等教育の専門家として中国仏教界の最高権威者とな
った。隋から唐へ変遷していく中で、仏教の戒律が既に時代の要請に合わなくなってきたことを
悟ると、戒律を仏教入門の必須の条件から後退させた。その代わり、戒律を基準とする限り、仏
教つまり勉学の場に参加できない者には、称名念仏を勧めたのだ。さらに、寺の無い地区、指導
僧のいない地区でのグループ学習のため、核となる旗印として、全国に極楽浄土図を配布した。
文字学習の教材として大量の阿弥陀経を配布した。善導はこうして、戦乱で荒廃した社会に初等
教育の復活を促進した。