「名前が思い出せない」
「自分がなぜここにいるか分からない」
この体験、私は2・3度あります。
思い出せないというよりも、「何がなんだかよく分からない」というのが最初で
その状態から次に不安のようなものが過り、「私は誰?」という思考になり、必死で
名前を思い出します。名前を思い出すと「なぜここにいるのか?」と考えます。
そしていろいろ思い出して行き自分の人格を取り戻していきます。むしろ、
人格を探し出すといったほうがよいかもしれません。
人間は起きた瞬間にこのことを気がつかない一瞬で記憶を立ち上げます。パソコンのように。
あまりに立ち上げが早く意識に捕まらないので気がつかないだけなのです。
それを泥のように眠ってその状態に至った時に、記憶を呼び起こす過程を実体験
して知ったわけです。
「人間ってこういうふうに意識を取り戻すのかあ」と、
芝さんがいう「三昧から呼び起こす技」というのは外的な刺激でしょう?
外的な刺激がなければこの世に戻ってこれない。何かしらのきっかけを外から与えて
やるってことじゃないですか?
しかしまあ、芝さんの師匠?が仰られていた
「来るべくして来る」という表現も正しいと思います。