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傍観者:
【仏説・願文『先祖供養経』講義P28ページ1行目〜P30ページ11行目・抜粋】
(1994年「お盆の幸福供養祭」御法話)
「もし、生前に智慧があって、生まれ変わりの秘密や、この世とあの世の秘密、天国・地獄の
ことを知っていたら、それらを学校で子供時代から教えられて知っていたら、まさかそんな人生
ではなかったでしょう」と言っているのです。死んでから気がつくから大変なことになるのです。
「あの世の知識」と書いていますが、これはわかりやすく言っているのであって、「智慧」と言っ
てもいいでしょう。ほんとうの意味での智慧とは、「この世とあの世を貫く智慧」なのです。ほんと
うに人間を幸福にするための智慧です。これを知っているだけでも、ものすごい財産です。この
世とあの世を貫く幸福を知っているということ、生命の実相を知っているということ、これはたい
へん価値のあることなのです。これを知らないというのは、ほんとうにつらいことです。
ですから、 「心の三毒」(貪・瞋・癡)の「癡」でいう愚かさとは、決して「頭が悪い」という意味
だけでないのです。学歴が高くても愚かな人は大勢います。みなさんも、あの世を知らなくて
も高学歴という人を、いくらでも思いつくでしょう。いい大学を出たり、社会的にはインテリと認
められたりしていても、あの世も全然知らず、あの世を「ばかばかしい」と言って認めず、地獄
に堕ちている人が大勢いるのです。