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これのどこが聖戦か?:
(一)原告幸福の科学による不法行為
(1)本件各抗議行動による業務妨害
ア(1)本件電話・ファクシミリ抗議行動
被告講談社は本社及び各支社合わせて一三七〇本の電話及び一〇〇回線のファクシ
リを設置して、常時業務用に使用している。特に、出版業務において著者、取次店、書店
印刷業者及び記者その他出版関係者との頻繁な通信及び連絡を必要とするものである。
被告講談社の本社及び各支社に設置されている電話回線(内線)、電話器(受話器)、
ファクシミリ回線、ファクシミリ送受信器の台数は別紙(九)電話・ファクシミリ回線数
一覧表記載のとおりである。
あ 被告講談社の本社は、構内自動交換機システムを採用しており、一つの外線ごとに二回
線ないし二四回線の内線回線が部局ごとにまとめられており、ある内線回線が通話中の時
には自動的に他の外線回線を経由して同じ部局の他の内線回線に切り換えられ、その内線
回線が通話に供されるというシステムを採用している。
そして、被告講談社の本社の同時通話許容能力は同会社が保有する外線回線の数に規定
され、外線回線数を超える送信があった場合には被告講談社は一切の送受信が不可能とな
る。また、当該部局に割り当てられた内線回線全部が通話に供されたときは、その部局の
送受信は一切不可能となる。
い 原告幸福の科学は、平成三年九月二日午前八時三〇分ころから同月六日午後九時ころ
までの間、会員らを組織的に動員して、被告講談社の本社及び各支社に対し、週刊フライ
デーに掲載された本件記事に対する抗議と称し、連日にわたり終日全業務用ファクシミリ
回線に対し、週刊フライデーに対する抗議及び同被告野間社長退陣要求を記載した書面並
びに原告大川の著作の一部等を間断なく送信し続け、また、同被告本社及び各支社設置の
ほぼ全部の業務用電話回線に対し間断なく電話を架けて週刊フライデーの本件記事に対す
る抗議等を行わせ、右抗議行動期間中、同被告の通信機能をほぼ完全に麻痺させた。