【Jesuit】カトリック大阪大司教区【正平協】Tres.
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小林 徹也:
司祭、修道士の給与は、その所属する事業体によって違いがある。
小教区の司牧を行う司祭は、たいてい大卒の初任給程度を支給される。
しかし、衣食住は給与外に与えられているので、たいていは交際費や
必要経費で使われるようだ。
事業体に属している場合は、職員給与が支給されるが、私有財産を禁止されている
修道者の場合は、修道会に給与は入れられ、そこから生活費が分配される。
聖地奪還は、中世のメンタリティーの中で行われた。
イスラムが軍事的にキリスト教共同体と文化を制圧していったのは、イスラム教発生当初
からであり、イスラムは霊的に反キリストに属する。
イエスをメシアとして受け入れたキリスト教共同体は、発生当初から軍事的対立は望まず、
むしろ殉教していき、砂漠に逃れた。
しかし、ローマ帝国で国教として受け入れられてからは「体制的キリスト教」が発展していった。
エルサレムがイスラムに占領されたと聞いて、古代からの因縁を抱えていた中世当時のメンタリティーの中で、
権力者たちが聖戦を支持するのを止めることはできなかった。むしろ、殉教を望む者たちが、出かけていったのだ。
当時、あの有名なシトー会の聖ベルナルド修道院長も十字軍の支持をしたことは歴史的に知られている。
現在の教皇や高位聖職者が、同じことを言うわけがない。
しかし、バチカンが言うように、「我々は絶対平和主義者ではない。」
すなわち、イエス・キリストの真理を伝え、それを証しするために、
時として、地上に”霊の剣を投げ込む”ことがあるということだ。
それは、証明と論駁という手段によって、人類の唯一の救い主を証しするという
キリスト者の使命を果たす覚悟がある、ということである。