■原始仏教談話室 その3■

このエントリーをはてなブックマークに追加
577一在家
原始仏典の2つの経典における常住論について

手元にある長部経典の「梵網経」と「自歓喜経」との両方に常住論が
説かれており、その内容は180度違うように見えますね。

「梵網経」では、釈尊は500人の比丘とバラモンとその弟子に対して
説かれております。

一方、「自歓喜経」では釈尊と舎利弗との二人だけの対話です。
同席したのは仏弟子の長老ウダーイのみでした。

人を見て法を説かれた釈尊ですので、方便の可能性が高いのは何れだと
思いますか。文献学的には如何でしょうか。