先天的な精神病とのことだが、こういう意見はよくみられる 昔
「脳はいかにして神を見るか」ニューバーグを巡って議論したログを提示しておく。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569626858/ref=sib_rdr_dp/250-5558153-9729043 これについてニューバーグは六章の「神秘的な体験は心の病?」以下(p166-168)で語る
統合失調症やてんかんが幻覚を生じ、宗教的体験感覚を伴いがちであると押さえた上で、
第二論文(セイバーとラビンの論文)が、このシゾフレニア(統合失調症)と
エピレプシー(てんかん)などの精神疾患が誘発する宗教的な幻覚と「文
化的に受け入れられた宗教的な神秘体験」が、似て非なものであると主張
していると紹介されています。つまり注意深く読めば、ジゾフレニア・エ
ピプレシーは宗教体験と同症状を呈するが、イコールではないということ
が語られていることが判ります。
ニューバーグはp170でダマスカスのパウロの体験をてんかん発作の可能性
があると指摘する。「偉大な宗教家はてんかんだった」と考える研究者は
多いそうだ。その試論からは「パウロはてんかんになる」のだ。しかしニ
ューバーグ儀の真意は、「宗教的な神秘体験が精神疾患の幻覚症状と一部
重なるのは事実であるが、本物の神秘体験が精神疾患で説明できるとは考
えない」と語り、理由として「頻度・多様性・複雑さ」をあげている。
まあ読んでみそ。