761 :
シルビア山本:
<759のつづき
事などもしています。いわば、「社長のサポート約」的な仕事です。自分たちが上げ る情報がトップの経営判断を左右し、会社の方向性に影響を与えるので、やりがい
と同時に大きな責任も感じていますね。
伊東−とても重要な仕事をされているんですね。入社したころは、どのような目標を立て
てていたのですか?
後藤−入社時点では、いつか自分で事業を興したいと思っていました。いろんな仕事を経
験してから独立して、社会によい影響を与える大きな仕事をしたいと。でも、ある
時、大企業の経営に携われれば、ゼロから会社を創らなくても、同じように大きな仕事ができると思ったんですね。
それで、私は会社の中で努力する道を選びました。その結果、物流や生産管理、
営業、人事などさまざまな部署を経て、会社の経営全体に関わる仕事が出来るよう
になりました。
少し形は変わりましたが、入社時に抱いた希望は、何とか実現されつつあるよう
に感じています。
762 :
シルビア山本:2006/02/04(土) 18:08:49 ID:2cbFPTtB
<761の続き
「与えられた環境でナンバーワンを目指す」
伊東−そうした希望を実現するにあたって、後藤さんが心がけてきたことは何ですか?
後藤−まずは、とにかく与えられた環境で全力を尽くしました。たとえ希望していない部
暑であったとしても、最高の仕事をして、できる限りのことをしようと。その経験
は後々必ず生きてきました。
経典『幸福の法』には、「一生懸命に努力した者には次の道が開けます」と説かれ
ています。私の今までの歩みを振り返っても、まさにその通りでした。
私自身、新入社員として最初に配属されたのは、実は地方のソース工場だったん
です。同期のメンバーが本社や支店、研究所に配属されていたので、正直ショック
を受けました。
材料を運び、大きなタンクに入れて熱を加え、味を整える・・。こんな作業を、
朝の六時から夜の6時まで続けるのです。自分が思い描いていた仕事とは、180
度違う現実にガッカリして、恥ずかしながら「辞めたい」と思っていました。
そんな日々が1年くらい続き、こっそり転職先を探していました。ところが、面
接を受けに行った会社の社長に「自分で選んで入った会社を、そんなに簡単に辞めていいのか!」と一喝されたのです。
これで目が覚めた私は、心を入れ替えました。まずはソース作りのナンバーワン
を目指そうと決意したのです。本腰を入れて仕事に取り組むと、単純に見えたソー
ス作りにも段階があり、複雑な味のソースはベテランでないと作れないことが分か
りました。私はベテランの先輩に自分から進んで教えてもらい、色々な種類のソー
ス作りに関わっていきました。すると、その積極的な姿勢が上司の目に止まったの
か、工場全体の生産計画を立てる部署に移ることができたのです。
763 :
シルビア山本:2006/02/04(土) 18:10:20 ID:2cbFPTtB
<762の続き
後に、人事部長の立場になって痛感したのですが、会社というところは一生懸命
に頑張っている人を放っておかないものです。常に成果を追い求めていますから、
「これはもったいない」と思って、より大きな仕事を任せるようになります。
ですから、希望する仕事をしたいのなら、まず現在の仕事に全力を尽くすことが、
一番の近道だと思います。
「未来の自己像を描き、必要な努力をする」
伊東−将来に向けて、何か計画みたいなものは立てていましたか?
後藤−私は27歳の時に最初の人生計画を立てました。「30代半ばごろに営業を経験
する」「45歳までに部長になる」など、10年単位で仕事内容や出世に関わる計画を
立てていくのです。思った以上に早く達成できたり、状況が大きく変わった時は、
計画を練り直します。
このように紙に書けるくらいまでしっかりと練り込むと、希望が具体化し、未来
の自己像が見えてきます。その未来の自分から逆算すると、今の自分がしなければ
いけない努力がハッキリしてくるのです。
私の場合、自分の未来のために必要な努力として、二つの資格を取得しました。
一つ目は、中小企業診断士の資格です。工場の生産計画を立てる部署に移った時に
は、経営に関する知識がまったくありませんでした。そこで、マーケティング・会 計・企業法務など経営に必要な知識を幅広く身につけたいと思ったのです。入社後
4年目から勉強を始め、3年で取得しました。
もう一つは、MBAです。部長に昇格した時、他社の取締役たちと話をする機会
があったのですが、その時、自分の経営や財務に関する知識不足を思い知らされま
した。そこで、43歳の時、一念発起して衛生放送とインターネットでオーストラ
リアの大学のMBAを取得できるプログラムに参加したのです。テキストは6割以
上が英語でしたので、英語に苦手意識を持っていた私は、辞書と格闘しながら、百科事典ほどの厚さのテキストを読み込みました。朝は5時に起き、帰宅後も夜中の
1時まで必死に勉強しました。休みの日も1日10時間くらい勉強し、2年半かけて
2005年に取得しました。
764 :
シルビア山本:2006/02/04(土) 18:12:15 ID:2cbFPTtB
<763の続き
伊東−仕事しながらそんなに勉強されたんですか!?
後藤−もちろん、仕事が忙しくて投げ出したくなる日もありました。しかし、人生計画を
立てていた私は、「未来の自分は、責任の重い仕事に関わって、今よりもっと忙しい
はずだ。それに比べれば、今は時間がないなんて言ってられない」と、自分を奮い立
たせることができたのです。
二つの資格を取ったことは自信にもなりましたし、判断のスピードを早めました。 他企業との提携という大事な案件においても、財務データや会社情報を分析して、
メリットとデメリットが瞬時に浮かんでくるようになりました。
「祈りによって天上界とつながる」
伊東−お話を聞いて、元気が出てきました。今やれることを精一杯頑張っていきます。
後藤−ぜひ頑張ってください。仏法真理を学び、努力を重ねていけば、必ず希望は実現し
ていきますから。
私は20代のころから「何か大きなもののために人生を捧げたい」と願っていまし
た。でも、こういう考え方を話すと、同僚や先輩からは「お前は固いな」とか「いつまでもそんな青臭い理想論など通用しない」などと言われたこともあります。
しかし、30歳過ぎに仏法真理に出会い、自分の考えは決して間違っていなかっ
たのだと、本当にうれしく思いました。
経典『常勝の法』には、「大きな志を抱き、まじめに精進していて、私心がなく、
素直であるという状況であれば、天上界からの指導を受けることができます」と説か
れています。
765 :
シルビア山本:2006/02/04(土) 18:14:37 ID:2cbFPTtB
<764の続き
仏法真理を知ってからの私は、日ごろから「会社がもっと発展しますように」「多
くの人が幸せになる形で取引がなされるように」と願って仕事をするように心がけ
ています。そのためか、目に見えない存在の応援を感じたことが何度かあります。
ある食品メーカーが不祥事を起こしたときのことです。私の会社とは全く関係な
いことなのに、「少し味が違うのではないか」など、それまでにはなかったようなク レームが数多く寄せられました。さらに、商品回収という事態にも至り、残業と休
日出勤で部下は心身共に疲れ切ってしまいました。
この状況を何とか変えたいと、私は幸福の科学の精舎で祈願をしました。「お客
様に本当に喜んでもらえる、もっと発展的な仕事をさせてください」と心を込めて祈
願をしたところ、信じられないことに、翌週から、クレームがピタッと止まったの
です。まさに奇跡でした。
自分だけではなく他人も幸せにできるような希望を持ち、努力を続けていれば、
必ず応援をいただけるようになります。そうすれば、希望は必ず実現していくこと
でしょう。