568 :
SGY:
566のつづき
学生時代に、部活や資格試験の勉強など、困難なことにチャレンジし、やり切っ
た経験を持っている人は強いと思います。私の場合は、若いころに取り組んだ幸福
の科学の青年部活動を通じて、純粋な理想に向けて愛と連帯感を持って努力する喜
びを知りました。この経験が仕事にも生きました。
困難から逃げようとすれば、言い訳は幾らでも思いつくものです。例えば私であ
れば、「営業がうまくいかないのは、時代に合わないソフトを売れという会社が悪い
」「買ってくれない店やユーザーが悪い」などと言えば、そこで終わりだったでしょう。
でも、「今までにないものを作ろう」と新しい仕事にチャレンジして最後までやり切
ったことで、今の自分があるのだと思います。
どんな小さな仕事でもやり切っていけば力がつくし、「大変だったけど、逃げなか
った」ということは自信になるはずです。すると、3回に1回、あるいは4回に1回
くらいは必ず、成功だと言えるようなことが出てきます。このように、「自分が成長
できる」とうのが、仕事の一つの意味だと思います。
「お客様の喜びの声が仕事の原動力」
大野−他に、「仕事をやっててよかった」と思う時はどんな時ですか?
三山−やっぱり、苦労して開発したソフトをユーザーが喜んでくれたり、大きな売上げが
出て、会社に貢献できたと感じる時ですね。
2年かかって新しいソフトを開発しましたが、最初はほとんど売れませんでした。
そこで、全国各地の店を回り、直接ユーザーに機能を説明しました。新潟、仙台、
神戸の3カ所を一日で回ったこともあります。閉店時間の後は、チラシを作り、24
時間印刷を受け付けてくれる業者に回します。明け方まで印刷に立ち会い、3時間
ほど寝て、また店を回る・・。そんなハードスケジュールを3カ月ほど続けました。
569 :
SGY:2005/11/23(水) 13:30:54 ID:ivQ9Ai4D
568のつづき
すると、ソフトの便利さが口コミで広がり、最初の月の約20倍もの爆発的な売
り上げが出ました。「こんなのが欲しかったんだよ」「便利なソフトを作ってくれて
ありがとう」という声も、ハガキやメールで多数寄せられました。パソコンユーザー
が増えた時期でもありましたが、業界の中でも伝説になるほどの大ヒットでした。
この時は、今まで苦労を共にした部署の仲間と一緒に喜びを分かち合いました。
努力していくプロセス自体、楽しいものですが、大きな成功を手に入れた時の喜び
は、また格別です。「お客さんに喜んでもらえた」「会社の発展に貢献できた」など、
他の人のために自分が多少なりとも役立ってたという実感は、かけがえのないもの
ですね。
このヒットを足がかりに、その後も次々と新しい商品を世の中に送り出すことが
できました。私の立ち上げた事業部の売り上げは、初年度は年間数千万円程度でし
たが、この10年間で8億円にまで伸びました。
「努力に応じて仕事は発展する」
大野−仕事の意味が分かり、仕事が楽しみになってきました。
570 :
SGY:2005/11/23(水) 13:31:57 ID:ivQ9Ai4D
569のつづき
三山−結局、仕事とは、自分を成長させつつ、他の人の役に立っていく営みだと思います。
新人のころは、仕事能力を鍛えることが中心ですが、次第に会社やお客様の役に立
てることが増えてきます。大きな責任を果たすだけの能力があれば、さらに多くの
人の役に立って、大きな仕事にチャレンジできます。このように、自分の成長に応
じて、他の人や社会の役に立てる範囲が広がっていくのです。
経典『幸福の法』で、「『仕事に生きがいを感じる』ということは、『自分がこの
世に生を享けたことの意味を、職業を通して世の中に発揮できる』ということです」
と教えられています。仕事の意味を問うことは、自分にとっての生きる意味を問う
ことにもつながっていくでしょう。
皆さんそれぞれの個性に合った道で、仕事の奥深い喜びを味わって欲しいと思い
ます。