107 :
シニカル三浦:
【アフロディテ祭記念 大川恭子副総裁兼アフロディーテ会会長
御法話拝聴会 2005年8月21日 抜粋】
『快活な心と体を得るために』
−室内労働者のための健康学−
今日は、室内で働く方々のための健康維持することの話。現代人は、朝起きて車で職場に行き日が暮れるまで建物
の中にいて、一日中、太陽の光を浴びていないのが現実。身体の方は、戸外で働くためにつくられているので、ミス
マッチが起きている。このミスマッチから文明病、体の不調がいろいろと現われている。
ナイチンゲールの時代は、産業革命で工場労働者が増えて、一日中室内で働く時代が始まった。
看護婦さんも病院に泊まり込んだり、住み込んでいて、忙しさに任せると一日中、外に出ないで終わってしまう生活が
続いていた。ナイチンゲールは、自分の看護婦の教え子に「あなた方は、戸外に出て一時間は運動しなさい。」と何度も
繰り返し教えている。新鮮な空気、太陽の光があなた方を健康にする。この時代は、カトリックの教会の病院や看護婦
の活動を熱心にやっていた。カトリックの教会の建物は大きな石づくりで、太陽の光が入らない。排水設備も悪い。死
亡率も高く、修道女もバタバタ亡くなった。一日中、太陽に当たらないがあたりまえで、健康を害していた。宗教的に
は、建物の中で暮らすのは良くあるが、その中で健康面がないがしろにされていたという歴史は、キリスト教に長くあ
った。戦後は改善され、最近はかなり改善されてきた。修道院の死亡率が高かった。
108 :
シニカル三浦:2005/11/10(木) 13:28:47 ID:FPNMvKy6
107のつづき
現代人には、日光の大切さが充分に伝わっていない。動いている方、主婦の方も一日中室内で暮らせる。
あえて外に出なくてはと思わない。今の子供達も、外に出ることがなく、学校から帰るとテレビゲームをしている。
ニュースを見て昔の子より賢くなっているが、健康面ではあまり恵まれていない。
ナイチンゲールの看護学では、病院を健康に持っていくための環境として換気と給排水、排泄物の処理、人口過密
の処理、太陽の光が、病気の人を健康にする必要。そのことは、室内で働く人の健康を保つためにも必要。
太陽の光と外気がなぜ大切かを現代的にお話をしてみたい。太陽の光を見ると気分が晴れるが、曇りだと気分がは
れない。太陽は大きなエネルギーを含んでいるから、太陽エネルギーがどう影響するのか。目から入る太陽の光から
の刺激がホルモンの生産に関わっていると分かってきた。
メラトニン:睡眠を司る。夜に分泌され、熟睡することができる。日中、戸外で二時間ぐらい活動すると解消する。
活動して太陽の光がたくさん浴びると改善され、熟睡ができる。睡眠は現代人の日中の太陽不足が影響している。
セロトニン:興奮を抑え、心をおだやかにするホルモン。不快感や嫌なことを癒される時のホルモン。セロトニンの
分泌に太陽の光が関わっている。
鬱病になる人はセロトニン不足。大きな心配事の後、大量にセロトニンが消費され、身体の中にセロトニンが少な
くなると鬱状態になる。セロトニンの生産に太陽の光が影響している。目から入った光刺激が脳幹の縫線核を刺激し
てセロトニンがつくられる。2500ルクス以上ないと生産してくれない。撮影用の人工照明でも1500ルクスが
やっと。太陽は曇りの日でも15000ルクスを越える。人工の光の10倍の明かり。