原始佛教その16

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382カラスの唄 ◆S5WLCcUno2
ま、俺は未熟者だからな。
生きてる間に解脱できりゃいいが、どうしても肉の思いに負けてしまう。

目、耳、鼻、舌、触、意、の止滅させた先にニルヴァーナがあるんだろうが、
どうしても肉の思いに負けてしまう。
目、耳、鼻、舌、触、意、の止滅させた先にあるものは、もはや一切から離れたものである。

一切法無我とは、一切、つまりこの世のものは、何一つ恒常不変の我のようなものはないということである。
さて、一切とは、釈迦はなんと説いているのか?
釈迦は目、耳、鼻、舌、触、意、の止滅させた先にニルヴァーナがあると説いているのに、
愚か者は、あくまでこの世に真理を見出そうとする。

俺はまだまだだ。
五感から受ける刺激に私の心は絶えず波打ち、時に激しく荒ぶる。
私に、まことの安息日はやってこない。