>>280 >念仏から親鸞聖人の思想をみようと意識するとその意識が邪魔をして逆にみえなくなる・・・
という事なのかな?
まあ、言葉で言えばそういうことでしょうね。
ちょっと長いけど、教行信証に注目すべき言葉がある。紹介しましょう。
月蔵経巻第八忍辱品第十六に言わく、仏の言わく、かくのごとし、かくのごとし、汝が言うと
ころのごとし。もし己が苦を厭い楽を求むるを愛することあらん、当に諸仏の正法を護持すべし。
これより当に無量の福報を得べし。もし衆生ありて、我がために出家し鬚髪を剃除して袈裟を被
服せん。たとい戒を持たざらん、彼等ことごとくすでに涅槃の印のために印せらるるなり。もし
また出家して戒を持たざらん者、非法をもってして悩乱を作し、罵辱し毀呰せん、手をもって刀
杖打縛し斫截することあらん。もし衣鉢を奪い、および種種の資生の具を奪わん者、この人、す
なわち三世の諸仏の真実の報身を壊するなり。すなわち一切天人の眼目を排うなり。この人、諸
仏所有の正法三宝種を隠没せんと欲うがためのゆえに、もろもろの天人をして利益を得ざらしむ。
地獄に堕せんゆえに、三悪道増長し盈満をなすなり、と。已上
また言わく、その時にまた一切天・龍、乃至一切迦た富単那・人非人等ありて、みなことごと
く合掌して、かくのごときの言を作さく、「我等、仏一切声聞弟子、乃至もしまた禁戒を持たざ
れども鬚髪を剃除し袈裟を片に着ん者において、師長の想を作さん。護持養育してもろもろの所
須を与えて乏少なからしめん。もし余の天・龍、乃至迦た富単那等、それ悩乱を作し、乃至悪心
をして眼をもってこれを視ば、我等ことごとく共に、かの天・龍・富単那等、所有の諸相欠減し
醜陋ならしめん。彼をしてまた、彼等と共に住し共に食を与うることを得ざらしめん。また同処
にして、戯笑を得じ。かくのごとく擯罰せん」と。已上