【ナルニア】C.S.ルイス総合@宗教板【別世界物語】
1 :
名無しさん@3周年:
2 :
名無しさん@3周年:2005/06/28(火) 07:54:41 ID:l8lz3AzE
C.S.ルイス
http://ja.wikipedia.org/wiki/C・S・ルイス
C・S・ルイス(Clive Staples Lewis, 1898年11月29日 - 1963年11月22日)は、
イギリスの作家、ファンタジー作家、神学者、古典文献学者。
北アイルランド、ベルファスト生まれ。オックスフォード大学のモーダリン学寮で
英文学特別研究員を勤め、そこでJ・R・R・トールキンと知り合う。
著作には、詩集、神学論文集などがあるが、特に有名なものは「ナルニア国
ものがたり」全7巻である。神学者としても著名で、「ナルニア国ものがたり」
にもその片鱗が現れているような新プラトン主義的な見解をラジオの
連続講義でも披露。スイスの弁証法神学者カール・バルトから、
激しい反撥を受けた。
自分が「ナルニア」を読んで疑問に思ったこと
第7巻「さいごの戦い」においてカロールメンの兵士エーメスが真のナルニア
に受け入れられたこと。
エーメスはタシに対して信仰を持っていたのではないか。
また、何故エーメスが入れたことに対するアスランの回答も
「?????」な状態。
これを現実の世界に置き換えると、キリスト教でも仏教でもイスラム教でも
どの宗教でも救われるということだが、ある意味宗教を侮辱しているのではないか。各宗教はそれぞれ真理を追求してきたのに・・
聖書にははっきり「私以外の神を拝んではならない」と書いてあるし。
5 :
名無しさん@3周年:2005/06/28(火) 08:11:02 ID:l8lz3AzE
結構、批判的な意見が多いですな。て言っても、2スレだけど。
バルトが何で批判したのかは知りませんが、ナルニア国に曖昧さが
あるとすれば、聖公会の多様性の精神に起因しているんじゃないか
と思います。
6 :
名無しさん@3周年:2005/06/28(火) 11:28:42 ID:uDv9OVdU
ナルニアが非常に宗教的な作品であることは著者も含め大多数の人が認めるところですが、
その内容の全てが必ずしも聖書に沿っているわけではないということもまた、よく指摘されています。
ナルニアの執筆された動機や過程を知りたい人は「C.S.ルイス文学案内辞典」を読むことをお勧めします。
稀にナルニアを「キリスト教を子供たちに分かり易く説明する為に書かれた作品」などと解説している人がいますが、
少なくともルイス本人はそういう意図で書いたのではないと言っております。
宗教家としての著者だけではなく作家としての精神にも目を向けないと、この問題は論じられないでしょう。
まだ「ナルニア」しか読んだことが無いのでそのうち
「別世界物語」を読んでみようと思います。
「沈黙の惑星」3部作を読む限りでは、ルイスの思想は、創造神=悪、と決めつけた
古代グノーシス主義と極似しており、現世=地球=悪、現世の外=宇宙=善、
という図式になる。
現世=地球は、悪しきマーヤ―に取り囲まれており、そこに暮らす者は生まれつき
真理の発見を 阻まれている、したがってこの地球を脱出せねばならない、という
世界観である。
これがそのまま、ナルニア国物語では、しいて言えば、現世=地球=悪、
現世の外=ナルニア=善という基本枠になる。
しかし、逆にだからこそ、善のかならず勝利する国=ナルニア、善の敗北するとき
ナルニアは滅ぶ、ただしまことのナルニア(新プラトン主義のイデアとしてのナルニア
=地球世界のイデアとも等質) は滅びない、ということになる。
ルイスの思想は、「沈黙の惑星」ではグノーシス主義、
「ナルニア」でも、少なくとも新プラトン主義であることは確実で、
つまり、キリスト教正統からみると、かなりの異端だと思う。
1 悪が人間の男によってもたらされること、
2 リンゴが悪を遠ざけるものであること、
など、キリスト教聖書世界の人々にとっては、日本人が読むより
かなり異端的に感じられるのではないだろうか。
とくに2に、「グノーシス主義的なもの」を感じるのは私だけだろうか。
端役のナルニア人の中で人気があるのは誰だろう?
(リーピチープや泥足にがえもん、タムナスさん等の有名どころは省いて)
私はカスピアンの口に食事を運んでくれたリス(さいごの戦い)がなにげに可愛くて好き。
さいごの戦いの王はチリアンですよ。
チリアンの友、ユニコーンのたから石は好きだったな。
>>9 C.S.ルイスが異端だとすると今回の映画化等は正統派といわれるキリスト教
からみればかなり危機感をもつかも。
>>9 すでに25回ほど通読しているが、最近の5回ほどで、
かならず感動して泣く箇所は、
ビーバー奥さんの
「とうとうやってきましたね! とうとうね。
生きていてこんな日におめにかかれるなんて、ありがたいことですわ」
と
アスラン塚陣地でアナグマの番兵たちがピーターとエドマンドの手のにおいをかぎ
「あ、とうとう。」「ついに、おいでだ。」と言うところ。
あと、フインちゃんも捨てがたいが、あれは有名どころだな。
人間では、ドリニアン船長が気に入っている。
あと、カスピアン王子の小人の乳母さん、というのは、
小人としては唯一の女性で、色気は感じないけれど、
元気になるところは感動する。
あそこは、アスランがキリストっぽいな。
ハリ・ポタ発掘は8歳の女の子 「どの本よりも面白かったわ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050705-00000028-san-int 【ロンドン=蔭山実】世界的なベストセラーとなった「ハリー・ポッター」シリーズは、
出版社の社長の娘が、第一作の抜粋原稿を読んで感動したことがきっかけで
出版に至ったことが明らかになった。シリーズの出版元、ブルームズベリー社の
ナイジェル・ニュートン社長が、英日曜紙インディペンデント・サンデーに当時の
様子を語った。娘に原稿を手渡さなかったら、そのままお蔵入りになっていたかも
しれないという。
ニュートン社長によると、一九九六年にシリーズ第一作「ハリー・ポッターと賢者の石」
の原稿の抜粋を著者のJ・K・ローリングさんの代理人から受け取り、自宅に持ち
帰ったものの、読む気はせず、そのまま娘のアリスちゃん=当時(8つ)=に手渡した。
だが、「一時間もして娘が部屋から出てきて、『ほかのどの本よりも面白かったわ』
と目を輝かせながら話しかけてきた。その後も数カ月間、娘に続きをせがまれた」と
ニュートン社長。ようやく出版を決意し、ローリングさんと契約を交わすことになったという。
第一作の原稿はブルームズベリー社までに八社の出版社に送られたが、いずれも
出版を断られていた。同社が最後のチャンスだったとされ、出版決定の連絡を受けた
ローリングさんは何度も耳を疑い、本当だと知って飛び跳ねるほど喜んだと、同紙は
伝えている。
(産経新聞) - 7月5日15時16分更新
本当かね?
スレ違いだが。
16 :
名無しさん@3周年:2005/07/11(月) 11:38:16 ID:2x9W3xMr
最後の戦いのラストは、子供ながらにとても悲しく思ったものです。
登場人物達はとてもうれしそうなのに、その嬉しさが全くわからなかった。
これも宗教感の違いなのでしょうか?
キリスト教はあまり知らないのですが、転生っていうのはキリスト教の
教義にあることなんですかね?
好きなキャラは、ダントツでリーピチープですねー。
あと、ピーターとスーザンがナルニアに戻れたことには感動しました。
子供のころ、タンスに隠れてたらナルニアいけるんじゃないかと思って
ほんとに閉じこもったことあります・・・w
>>16 死んだら天国に行ったって事でしょ
転生とかじゃなく
いつスーザンがナルニアに戻った?
キリスト教では天国へ行くことを
「永遠の命を得る」とか「新しく生まれ変わる」
なんて言い方もしますけれど、それが嬉しいことなのだと思います。
もし死んでそれっきりで天国もなにもなかったとしたら
今現在生きている意味がなくなってくると思う。
・・・う〜ん説明が難しい
別世界物語1(火星)買って読んでみた。
まだ途中ですが・・・・
こっちも映画化されないかな
別世界物語って、新版出たの?
2001年に出ました。ハードカバーです。
へえ。
おいらの持ってるのは、奇想天外社だったかサンリオだかの版だ。
ナルニアに比べると、読みにくいよね。
新版の別世界物語は原書房から出てる。
訳者は昔と同じだが読みやすいように一部の漢字・平仮名表記を
改め、新たに解説が加わっている。
>>22 ナルニアも
ひらがな多すぎ。ふりがな多すぎで読みにくい
って人もいますね。
「る守」って書くなら「留守」と書けとか
別世界物語はスターゲイトの元ネタだったのか
25 :
名無しさん@3周年:2005/08/09(火) 09:40:15 ID:RPfDtu0b
NICEなんて思いっきり悪の勢力じゃん。
不当逮捕・拉致に情報操作。どこかの国みたいだな。
結構間抜けなところがあるような……<NICE
なんであっさりジェーンを逃がすのかと。
「泳がせといて、敵のアジトを探すつもりだった」
と言うんでないかい。
しかしあのフィーバーストーンがあの人物だったとは・・
29 :
名無しさん@3周年:2005/08/17(水) 00:04:58 ID:cHqa/P6m
とりあえず、ナルニアと別世界は読み終えたが、その後は?
31 :
名無しさん@3周年:2005/09/12(月) 10:28:36 ID:sTVJAWME
age
32 :
名無しさん@3周年:2005/09/22(木) 09:24:02 ID:gQOKOM9L
hosyu
33 :
名無しさん@3周年:2005/09/25(日) 12:33:48 ID:L5bAq5da
児童書板に新スレたった
フェアリー・ハードカスル嬢ってサッチー+細木数子だね。
ウホ!なフィロストラート博士の名は「デカメロン」の登場人物から取られたみたいだが、
関係あるのかどうか。
37 :
名無しさん@3周年:2005/09/29(木) 08:31:35 ID:6+gPgRIz
フェアリー怖すぎ。「ミザリー」を彷彿させる
NICEの素敵な面々やエッジストウの学者方にはモデルがあるのだろうか?
39 :
名無しさん@3周年:2005/10/05(水) 00:18:56 ID:0YAwbLaQ
今頃マークとジェーンの子供がペンドラゴンとなってイングランドを守ってるかも
41 :
名無しさん@3周年:2005/10/08(土) 23:52:53 ID:4uxho4ec
映画化されるんだったら「いまわしき砦」が一番実現可能そうかな。
フロスト=レクター博士またはERのロマノ先生
フィーヴァーストーンがぶっ飛ばした車は
ジャガーかベントレーかアストンマーチンか。
44 :
名無しさん@3周年:2005/11/06(日) 00:55:50 ID:ivQf2EKY
ほしゅ
45 :
名無しさん@3周年:2005/11/14(月) 00:38:16 ID:6Fzj+v37
保全
46 :
名無しさん@3周年:2005/11/17(木) 12:20:26 ID:9QohusSh
保護
47 :
名無しさん@3周年:2005/11/25(金) 09:19:39 ID:LUDd15tN
ほしゅ
50 :
名無しさん@3周年:2005/12/14(水) 00:55:31 ID:EUGUmXtP
バヤオの金正日化?
保守
53 :
名無しさん@3周年:2005/12/28(水) 11:44:22 ID:EItBPXpA
54 :
名無しさん@3周年:2005/12/28(水) 12:55:01 ID:qYfRfSbU
みんなルイスを読んで元気出るのかな。ルイスは地獄をすぐ持ち出すんで私は落ち込
むんだけど。
C.S.ルイスは福音的なことも言うが、異端的な主張もしている。
彼の師であり異端の廉で英国国教会を追い出されたジョージ・マクドナルド は、
今で言えばカール・ラーナーの包括主義と同様の主張をした。
しかし、現在の聖公会にジョージ・マクドナルドがいたとしたら、留まることが出来たであろう。
『キリスト教神学入門』by A.E.マクグラス
p596「ルイスは『キリスト教の精髄』において、こう主張している。
つまり、善と真理の追究に携わる人は、たとえキリストについての形式的な知識を持っていなくても救われる、と。
ルイスが念頭においていたのは哲学者であるが、彼はこれを他宗教を包摂するところにまで広げている。
「他宗教において、神の秘められた影響によって自分の宗教がキリスト教と一致している部分に導かれる人々、
こうして知らずにキリストに属する人々が存在する。」ここには後で論じるイエズス会の神学者
カール・ラーナーの著作との並行関係が明瞭に認められる。」
ルイスは当時の英国国教会で認められていなかった離婚女性と結婚して、
親しい友人であったカトリック作家トールキンに絶縁されてしまった。
トールキンはC.S.ルイスにいたく失望したと言っている。
C.S.ルイスについてよくまとめた本としては、『お伽の国の神学』by 柳生直行 がある。
56 :
名無しさん@3周年:2005/12/28(水) 23:03:57 ID:fmvoomwi
58 :
名無しさん@3周年:2006/01/05(木) 02:19:32 ID:Nu5fwUdX
>>55 ある福に貶されるととたんにとてつもない偉人に思えるもんだね
作家としてはC.S.ルイスも遠藤周作も好きです。
ピアノのレッスンの待ち時間によくC.S.ルイスのナルニアを読んでいた。
>>58 あなたの憧れの偉人は、富田満、ジョン・ヒック、
エディ夫人、デイビット・コレシュ、 ジム・ジョーンズ、
チャールズ・ラッセル、ジョゼフ・スミス、文鮮明、
イマヌエル・スエデンボルクだろう。
62 :
名無しさん@3周年:2006/01/05(木) 03:09:53 ID:AxMd47Yz
いやなドリームチーム編成しなさんなw
ワロタ。
フェアリー「マークという名前はやめてジャンガルンガと改名しなさい!さもないと地獄に堕ちるわよ!」
64 :
名無しさん@3周年:2006/01/17(火) 19:35:30 ID:EGeSrnvu
昭和60年5/4 朝日新聞に「6700万円所得隠し」
当時、阿含宗全体の経理を担当していた関西総本部が国税局に摘発されています。
ちなみに責任者の和田尚子事務長は桐山氏の愛人といわれている人で、
現在は関西総本部のトップになっています。
阿含宗の関連企業の代表、役員はすべて桐山氏の身内です。
65 :
名無しさん@3周年:2006/02/02(木) 20:53:18 ID:WRFHg97K
「悪魔の手紙」文庫化オメ!
66 :
名無しさん@3周年:2006/02/03(金) 15:54:31 ID:FsQAlSeM
67 :
名無しさん@3周年:2006/02/18(土) 21:22:51 ID:GAe3T/SQ
TBS 世界ふしぎ発見
ナルニア国を探して ファンタジーはこうして生まれた
2006/02/18 (土)21:00〜
只今、放送中!
>>67 消化不良だったなー。
「大人にはわからない」話が政治的に抑制されたにしても、
トールキンと決裂した話はしてもよかったんじゃ。
69 :
名無しさん@3周年:2006/03/21(火) 18:52:35 ID:zp/EkcFJ
ホシュ
>>8 >>55 僕はかねてから「ナルニア国物語」は本当にキリスト教的なのか?
むしろなにか別のものじゃないか?
アスランもよくいわれるようなイエスキリストの比喩ではなく
別のものを象徴しているのではないか?
と疑問を持っていたんですが、
やはりグノーシスの影響があったんですね。
また最後の戦いの一神教らしくない寛容さも疑問だったんですが
いきさつが分かりました。
よくキリスト教徒がナルニアを解説するを読んだりして
違和感を感じてたんですよ。
ルイスは宗教学者だから他の宗教のことも念頭に入ってると思う。
とくにヒンドゥー教の神話とかね。知っていないはずはないでしょう。
>>70 どっちかというとナルニア解説は、形式にあまりこだわらないプロテスタント系だと思うよ。
大事なのは、そこから読み取れる善性だからね。
山羊が悪魔とされたのは、キリスト教が土着民俗攻撃する過程で生まれただけだから、きちんと研究すると、「異」であっても「反」ではない。
むしろ、同等のものとして認め取込もうというスタイルが近代的よ。
>>71 ですよね。
僕はもちろんキリスト教的寓意もあるとは思うけど
それよりヨーロッパの前キリスト教精神世界を俯瞰的に見渡した
と言う感じを受けました。
特にアスランに関しては太陽神信仰のイメージを強く感じる部分もあり、
(というかその方がいろんな設定がうまく説明できる)
決してイエスキリストばかりではないだろうと思ってます。
>>72 子供のころ読んだ時にはフォーンがあの姿で悪い人じゃないというのが
斬新な設定で驚いた覚えがあります。
幼いころから好きだった各神話伝説とキリスト教信仰が反発しあわず同時に存在する
ルイスにとっての理想郷なんでしょうなあ
75 :
70:2006/03/23(木) 01:43:30 ID:WVneCwJW
この板の住人は宗教に詳しそうなんで
皆さんの批判を仰ぐべく
70で書いた「アスラン=太陽神」仮説をちょっと紹介します。
長文になりますがご容赦を。
1.「ライオンと魔女」でアスランの到来に先立ちクリスマスがやってきますが
イエスという人物が存在しないナルニアではクリスマスは降誕祭と言うより
本来の「冬至の祭り」と考えるべきでしょう?
アスランが太陽神なら、冬至→太陽の回帰→アスランの回帰となります。
2.アスランは石舞台で殺されますが、その後「日の出」とともによみがえります。
しかも原作にある朝日にてらさえて黄金に輝くたてがみは、ヴィジュアル的にも
太陽を連想させませんか?
3.石舞台と言うのもルイスがイギリス人であることを考えると、イギリスやアイルランドに
散在する巨石文明跡を連想します。ストーンヘンジなどは太陽の運行にかかわっていたのでは
と推測されてます。
(以下続く)
76 :
70:2006/03/23(木) 02:00:03 ID:WVneCwJW
4.スカンジナビアには女性の太陽神を冬至の日に祝う習慣がありましたが、
今は「聖ルチア祭」に習合されています。ルチアの英語名はルーシーですが
ルイスが一番アスランに近い人物の名前をルーシーにしたのは作為を感じませんか?
5.「銀の椅子」で主人公ふたりはアスランの息吹でナルニアに降りていきます。
ユングの元型論には患者の見た夢に関連して、ミトラ儀典書に「太陽の風」の記述が
あることが紹介されています。
6.「朝開丸〜」でアスランの国は東の果てにあることになってます。
東は当然太陽が昇る場所です。
7.その東の果てでアスランは子羊の姿で現れます。キリスト教徒が一番根拠にするところですが、
アスランが太陽神なら占星学との関連は当然あるものと思います。
ゾディアックの起点は春分点ですが春分点は白羊宮の起点でもあります。
東の果て、つまり太陽の始まりにおいて羊の姿をしているのも何か象徴的では?
8.「魔術師〜」でアスランはナルニアを創造しています。アスランがキリストならこれはおかしいです。
キリストは神の子ではあっても天地創造は父なる神の仕事だからです。
しかしグノーシスでは至高神と創造神は別物です。太陽神とはちょっとはなれますが、ミトラ教などグノーシスの
影響があったのではと想像してます。
77 :
70:2006/03/23(木) 02:04:41 ID:WVneCwJW
(続き)
指摘される前に書きますが
原始キリスト教でイエスが太陽にたとえられていたことは知ってます。
知った上での仮説です。
78 :
名無しさん@3周年:2006/04/04(火) 18:01:59 ID:DcleeD0u
父なる神=子なるイエスじゃないの?
79 :
名無しさん@3周年:2006/04/04(火) 18:31:47 ID:DcleeD0u
コロサイ 1:16
万物は、天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、
位も主権も、支配も権威も、みな御子にあって造られたからである。
これらいっさいのものは、御子によって造られ、御子のために造られたのである。
80 :
70:2006/04/07(金) 19:49:27 ID:gvEShN0b
私はキリスト教徒ではないので理解が生半可かもしれませんが
「三位一体」ですからそういう意味では
父なる神=イエス かもしれません。
イエスキリストを直接創造神とする考え方はあまり聞いたことがないですが
キリスト教では一般的なんですか?
>>80 父なる神=イエス・キリスト という人もいますし、神の子だという人もいます。
イエスキリストを単なる預言者で人間だと見る人もいます。
この事で多くの議論がなされていますが、あまり気になさらない方がよいでしょう。
83 :
70:2006/04/09(日) 13:25:23 ID:kGd/7dWI
>>81>>82 レスサンキュです。
81さんのような考えがあってルイスもそう考えた可能性があるなら
>>76の8は私の思い込みだったかもしれません。
>>83 結構、ルイスもいい加減に書いているから、書いた時に、そこまでは考えてないとは思うが、
善きものには善き導きがあるとして、意図しなかった意図がくみこまれたのでしょう。
位はいいそうだ。
そういう見方もいいんじゃない。
実はアスランを太陽神と考えればすっきりする点は
ほかにも何点かあるのですが
瑣末的なので次の機会にするとして、
私が一番疑問なのは「最後の戦い」での
アスランのエーメスに対する態度です。
批判を覚悟で言い切ってしまえば
キリスト教とはあくまで「イエスが救世主(キリスト)である」と信じる宗教です。
信仰の対象はあくまでイエスであってエーメスのように
他の神を信じていても信仰の態度が正しければ・・・ということは
キリスト教にはないと思うのですが。
しかし、ナルニアシリーズ全編を通して
ルイスの宗教観はここに集約されているように感じます。
すると、本当にナルニア国物語はキリスト教の寓意なのか?
という疑問が湧いてきます。
この問題を突き詰めたところ
とんでもない(ほんとにトンデモ本レベルの考えですが)
仮説に行き当たりました。
当時のヨーロッパにルイスが「最後の戦い」で書いたような
信仰の態度のみを問題にしその対象は必ずしも問わない、という考え方の
哲学なり宗教なりがあったかどうか調べてみました。
するとありました。
「神智学」です。
神秘学とかオカルティズムとか呼び方はいろいろあります。
神智学では「行」によって自分の霊性を高めることが目的です。
神智学協会の規約にも
「信仰、人種、出生ならびに男女の区別無しの結社」
とありますし、また
「会員のひとりひとりが自らの道徳を行い、霊的な能力を発達させ・・」
となってます。
アスランがエーメスに言ったことと似てると思いませんか?
神智学は源泉をたどればグノーシスやオリエント系の諸宗教に行き着きます。
そう考えればアスラン=太陽神とも符合しそうです。
>>85 まず、キリスト教でも派が違うと別宗教ていいくらいなんだが。
まず、キリストはある時期人の形をとった霊であって、日本やギリシャ神話のような肉もつ神とは異なる。
どちらかというと、仏はあらゆる姿をとるという考えに近い。
太陽は、あくまで現象でしかないから、そこにキリストがやどってもおかしくはない。
あと、一般に知られるキリスト教は、歴史や信徒が作ったもので、本来キリストが教えたいと考えていたものからズレてはいる見方もある。
元々イエスは寛容で、当時の民族、性別、職業差別を撤廃させようという節がある。
他宗教攻撃も、当時の野蛮な儀式や風俗廃止を狙った節がある。
あと今までの悪習を支える考えの替わりとしてキリスト教を用意したぽい。
だから本来イエスの宗教であるユダヤ教と異なる。
これがエホバやキリストだけ信じればと変化したのは歴史の問題。
新約のどこかに、堕落した信徒よりは、しっかりした異教徒の方がマシなニュアンスの文があったと思うのだが。
たしかに原始キリスト教はわざわざ「原始」キリスト教とことわらないといけないくらいで、
ローマの国教になって教会が力を持ってから、だいぶ変わったようです。
またグノーシス派やカタリ派でさえもキリスト教の一部ですから、キリスト教と一口に言っても広いです。
>>85で「批判を覚悟で言い切ってしまえば 」といったのはそういう意味でです。
しかしそれでもキリスト教が基本的にイエスを信仰する宗教であることは変わりなく、
他の神の信仰に干渉しない寛容さがあったとしても
それを積極的に認めるという発想はないと思うのですが?
それをする場合は習合という形にして、
結局キリスト教にしてしまうことになると思います。
クリスマスやハロウィンなどがそうです。
ところがアスランの言ってるのは信仰の態度が正しければ
他の神を信じていてもアスランを信じているのと同じということで
信仰の対象を限定していないように思うのですが?
例えばヒンズー教の神を信じていても
正しく信仰していればイエスを信仰しているのと同じだと
キリスト教徒は考えますか?
もしそうならわざわざ布教する必要はなく
その人がもともと信じているものを正しく信仰するよう説けばいいと思うのですが。
この点についてキリスト教の牧師さんがナルニアを解説した文の中でも
疑問を述べてました。参考までに張っておきます。
この方の大部分の意見に私は異論があるのですが、この部分は同感ですw
http://w2322.nsk.ne.jp/~tkchurch/narnia_62.html
ちょっと
>>86に関して論を進めさせてください。
スイスはインクリングスという文芸会をトールキンらと設立しましたが、
その設立メンバーにオーウェン・バーフィールドという人がいます。
ルイスがトールキンに説得されてキリスト教に回心したのは有名ですが、
そのきっかけになったのはバーフィールドとの激しい議論があったからだそうです。
ルイスにとってこの人の影響は大きかったようで
「ライオンと魔女」もこの人の娘でルーシーという女の子にささげられています。
この辺
>>76の4と矛盾するようですが気にしないでくださいw
で、この人が実はあのシュタイナーの大変な信奉者だったんですよ。
シュタイナーといえば人智学の創設者で、元は神智学協会のドイツ支部長だった人です。
つまりバーフィールドを通じてルイスが神(人)智学の影響を受けた可能性は
大いにあると思います。
(続き)
そういう観点からナルニアを見直すとその全貌が見えてくる気がします。
たしかにルイス自身がアスランはキリストで、
ナルニアはキリスト教の教義を含んでいると言うようなことを言っているので
それはそうだと思いますが、
88で紹介した牧師さんのようにすべてをキリスト教的に解釈しようとすると
最後に破綻してしまいます。
その理由がこの辺にあると思うのですが。
僕はひょっとしたらルイス自身人智学か神智学の会員だったのでは?
とさえ思っています。
熱心なキリスト教徒で同時に神(人)智学会員といのも実際よくある話です。
それを色濃く感じるのが「銀の椅子」と「最後の戦い」ですが
詳しくはまた別の機会に・・・
>>89 >>90 バーフィールドがシュタイナーの教義を受け入れ、人智学を信奉するようになったことに関して、
“ぞっとするほどの衝撃を受けた”とルイスは自叙伝『喜びのおとずれ』の中で書いているが。
“二人のあいだに亀裂としか言いようのない対立が生じた”とも…
“だがありがたいことに、それは諍いではなかった”
それと、インクリングスの前身“コールバイターズ”(アイスランドサガを読む会)は
トールキンが作って、後にルイスを誘った。それが1930年にインクリングスに変遷する。
最初の反応としてはそんなもんでしょうね。
ルイスが神智学の影響を受けていたと感じる例は他にもあります。
「人間の廃絶」(The Abolition of Man 1943)で
善悪に関する普遍的な認識として
ルイスは中国の道(タオ)を引用しているそうです。
しかも末尾には「宗教倫理百科事典 全13巻」から道の様々な例証を、
世界中の文化の中から列挙するほど熱を入れていたようです。
キリスト教にいくらでも引用すべき概念があると思いますが
よりによって「道」かいな! と、突っ込みたくなります。
人智学は東西のオカルティズムの集大成だそうですが
創始者のブラヴァツキー夫人は特に東洋の宗教に魅かれ
ヒンズー教、仏教、そして道教などを研究し
代表作「ベールを脱いだイシス」を書いたといわれてます。
この辺、勘ぐりたくなるのは私だけでしょうか?
>>92の一部訂正
「人智学は東西の〜」→「神智学は東西の〜」
失礼しました。
94 :
名無しさん@3周年:2006/04/28(金) 20:02:06 ID://N7vS0c
>>88 キリスト教、必ずしも一神教じゃないよ。グノーシス派のキリスト教の神々はほとんどやおよろず。
>>94 キリスト教グノーシス派はキリスト教とはいえ
かなり特殊で
そのため異端の急先鋒として弾圧されてました。
グノーシス的色彩が濃くて
ほんとにこれがキリスト教なのか?と思うくらいですが
それでも一応「キリスト教グノーシス派」と呼ばれてるのが
不思議なくらいです。
>>88で言いたかったのはそんなグノーシス派でもキリスト教の一部なんだから
キリスト教と一口に言ってもいろいろある、ということです。
しかし、まぁここで問題にすべきは
やはりルイスの立場でしょうね。
ルイスは聖公会でしたが
聖公会は一般的に寛容と言われてますが
それはあくまでキリスト教内部の
主にカトリックとプロテスタントの対立に対してであって
キリストの信仰に関しては
むしろ忠実だったようです。
ネット上で適当なソースが見つからないが
とりあえずこの辺で
http://www.try-net.or.jp/~d-kyushu/seikokai.html
>>94 グノーシス派の例をあげて
「キリスト教は必ずしも一神教ではない」というのは
グノーシス派の特殊性から考えて、やや飛躍しすぎだと思いますが・・・
あと、「グノーシス派のキリスト教の神々」と言う表現も正確さにかけるような気がします。
キリスト教の神々ではなくグノーシスの神々の中に旧約の神やキリストが取り込まれている
と見るべきでは?
というかルイスって宗教家でない学者だし、信徒としてなら絶対異端だと思われるので、牧師さんの解釈とは一致しないでしょ。
>>97 は? むしろ神学者も同然に扱われてますが?
>>98 中世ならいざ知らず、学者は信仰の対象としてではなく、研究の対象として宗教をみる。
信仰すべきものという前提の牧師とは違う。
だした作品に対して周りが自己解釈して「扱われて」いるだけで、それはルイスの内実を示したものではない
>>99 ルイスは学者であって同時に
信徒でもあると思ってましたが
違うんですか?
101 :
名無しさん@3周年:2006/04/29(土) 20:44:33 ID:WmD6I9O6
「一枚の絵」から想像で広げていったナルニア国物語に、
アスランや白い魔女なんかは後から入っていったし、
とくに何かを伝えようと書いた作品ではないし、
キリスト教の信仰も「自然」とはいっていった ていうのは周知の事実。
102 :
名無しさん@3周年:2006/04/29(土) 20:46:43 ID:WmD6I9O6
彼は英国国教会のキリスト教徒で、もちろん信仰をもっている。
103 :
名無しさん@3周年:2006/04/29(土) 21:12:53 ID:MgJisDsq
ルイスは神学の教授ではなく、いちおう英文学の教授でしたが、神学の著述が多く
神学者に近いですね。
信仰と思想は別問題。牧師とかは職業・牧師で、教会という団体と信徒に対して責任がある。
だから、伝統を覆すことや神への不敬な思想を認めるわけにはいかない。
ところがルイスは一介の信徒でしかないから学者として自由な立場から思索にふけることができるわけよ。
学者というのは、学問として、より深くより広く知識を蓄え研究するのが仕事だからね。
ルイスは英文学が専門なのに
なんであんなに神学にこだわったんだ?
それだけ熱心な信者だったってことか?
106 :
名無しさん@3周年:2006/05/03(水) 13:51:24 ID:f3IDFcQ0
T.S.エリオットとかと同じなんじゃない。英文学の伝統はキリスト教と切り離せない。
国教会の信仰と切り離せないような。
そういや日本の漫画や小説だって、神道、密教、妖怪、陰明道組み込み多いしね。
キリスト教が生活に根ざしているのかぁ。
108 :
名無しさん@3周年:2006/05/22(月) 15:33:20 ID:O5ZXhrFZ
落とすには惜しい。
ほんとうに惜しい。
なんなら自分が保存しとこっか。
111 :
名無しさん@3周年:2006/06/25(日) 19:51:37 ID:tPQQSeDt
別世界物語でキリスト教と科学との対決を描いたらしい。
>>111 そんなにはっきりしてないぞ。
一巻は火星の自然VS科学による支配力?
二巻は金星のエバVS悪魔?
三巻はわけがわからん。アーサー伝説の魔術師が復活?
保守
ホシュ
保全
116 :
名無しさん@3周年:2006/07/26(水) 18:10:28 ID:UVG1Z4Cp
第二章『カスピアン王子のつのぶえ』公開まで落とさせるわけにはいかんです。
「第2章:カスピアン王子の角笛」2008年夏公開予定。
洋書のナルニア辞典読んでたら、ナルニアシリーズはクリスチャンの精神発達を
幼年、青年、成人、中年、晩年っていうふうに各年代のステージを
なぞってるって説が書いてあった。
ライオンと魔女は子供が最初にキリスト教を体験するのはクリスマスを
通してだから、サンタが出てくるとか。そして教義の中心である
イエスの死と復活の秘儀を体験する云々。
こじつけっぽいところもあったけどちょっと面白い仮説だと思った。
いくらなんでもこじつけっぽいなぁ
118のつづき
「カスピアン王子」は青年期の懐疑がテーマ。
アスランと四人の子供がかつてナルニアに存在したことが懐疑される
時代に信仰を持つことの難しさを説いている。
それは現代に聖書の記述を歴史的真実と信じることの困難さとパラレルである。
ケアパラベルに向かう途中でルーシー一人がアスランを見、
自分一人だけでもアスランに従っていかねばならない状況は
たとえ自分の家族の誰も信じなくても己の信仰に従わねばならぬ試練である云々。
なるほど。面白い説だね。
他の説は載ってないの?
たしか「朝びらき丸」は子供が成人になったときの金への執着を戒めるのが
隠しテーマだとか書いてあったな。
ちょっと前に流し読みしただけで詳しいこと忘れちゃったので
また読み返してみる。
読み返してみた。ライオンと魔女はクリスマスだけじゃなくて
こども時代のクリスチャン的祭りであるイースターも重要だった。
雪の時代が終わり春が来るのが話の中心なんだからそれはモロそうだな
復活はキリスト教にとって最重要だしな。
映画のナルニアってさらっとでも福音書の筋を知らないと
「なにコレ?」ってかんじだろうな。
良スレ保守!
ルイスの本は「ライオンと魔女」「悪魔の手紙」しか読んだ事がありません。
キリスト教関連の本を読んでいると、よく引用されていますね。
その度に「なるほど!」と感心したり、笑ってしまったり。
他にも読んでみたいので、
特にオススメがあったら教えてください!
「神学SF三部作」
ナルニアシリーズを最後まで読んだら?
あげ
130 :
名無しさん@3周年:2006/09/06(水) 17:10:18 ID:+JZhVfSz
131 :
名無しさん@3周年:2006/09/10(日) 09:36:41 ID:QoAXSD0k
ホシューン
>>126 キリスト教の色彩の強いのでよければ、新教出版から出てる、宗教著作シリーズ
とか言うのが良いのでは?
また絶版になってなければですが。
>>100~
ルイスの(再)入信については、彼の自伝を読めば一番間違いが無いかと。
ルイス自身は、実際敬虔な(この言葉で何をイメージするかは、人によって
かなりずれがあると思いますが)信者でしたが、上の宗教著作シリーズでも、
結構、教会や聖職者に不満を持っていたのでは?と言う文章がところどころ
あります。
日本語にはまだ訳されてないと思いますが、ずばり、「平信徒の嘆き」とか
言う名前の論文もありました。
まあそれで、「教会の礼拝からの帰り道に、悪魔の手紙の構想を思いついた。」
なんて聞くと、「なるほどな」と思ってしまいます。
133 :
名無しさん@3周年:2006/10/01(日) 18:49:17 ID:dzBDEima
↑あら珍しい。2006/08/29(火)から、やっとまともなレス
>>133俺まとも?やったー!!!
ほかのスレじゃさんざばか呼ばわりされたからなあ。
後、個人的に特にお勧めは、『悲しみを見つめて』
短いし、読みやすいのもあるけど、誤解されやすいルイスの、
人間としての生の姿が見えるような。
あと、単独でそう言うのがあった気もするし、未完の原稿とかと一緒になったやつ
かも知れないけど、ナルニアのファンになった子供たちへのファンレター等の返事をまとめたやつが、
何気に、なんでもないこと書いてあるんだけど、感動します。(人によるかも)
『子供たちへの手紙』だったか、みすず書房みたいなところから出て多様な気がする。
あぼーん
136 :
↑:2006/10/10(火) 23:15:57 ID:0M8JRW7M
あぼーんするほどの内容でもなかったのに。
あれ?どんな内容だったっけ。読んだはずなのに忘れた。
139 :
名無しさん@3周年:2006/10/13(金) 01:00:20 ID:TsPj4251
宇宙は原子みたいになってその外はさらにでかい生き物がいるこういう世界だって妄想してた
このナルニアみて思った
時間軸考えても小さな世界からみたら数十年もこちらでは一瞬
>>139 実は、私、ルイスは神学著作は読んでてもナルニアはまだ読んでません。
でも、彼の著作を読んでて何度もコペルニクス的転換というか、
豆腐の角に頭をぶつける経験してますので、
仰ること判る気がします。
「悪魔の手紙」が面白かった。
すごく考えさせられるね。
年を重ねると共に読み直していきたい一冊だ。