|†| キリスト教@質問箱134 |†|

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158名無しさん@3周年
教会がカルトになる時マインド・コントロールの影響下に入ると、多くの人が傷を負います。罪責感ばかりが煽られたり、神の裁きが強調されたりなどして、知らない間に恐怖感や不安感を植えつけられていきます。その不安や恐怖によって、
指導者が望むような行動を取るようにコントロールされていくのです。

 しかし福音の本質は、「ただキリストを信じる信仰によって救われる」ということです。
 行ないによるのではありません。
 罪は罪ですが、神の前での罪の贖い・刑罰は、イエス・キリストがあの十字架の上で全て決着をつけてくれたからです。
 これを否定するキリスト教会はありません。もし、この福音の本質がしっかり守られていれば、マインド・コントロールをすること自体、不可能なのです。

 福音の有名無実化。
 これこそ、マインド・コントロールが発生する教会が抱えている根本的な問題です。 表向きの教義では「信仰による救い」であったとしても、教会の内部では実質的に「行ないによる救い」になっているのです。にもかかわらず伝道する内容は、
あくまで「信じる信仰のみによる救い」だったりするのです。

 そういうわけでキリスト教会におけるマインド・コントロールによる支配は、外側からはわかりづらいのが特徴です。私が相談を受けた方の教会の中には、かなりに名の通った教会の場合もあります。内部に深く関わってみて初めて、その実態がわかるのです。
 カルト的な教会から離れても、マインド・コントロールによって植えつけられた恐怖感や不安は、しばらく残ってしまいます。その苦しみはちょっと特殊のようでして、実際に経験したことがないと、なかなか理解しにくいこともあるようです。
 私の知り合いも、転居のため転籍した教会が実はカルト化していて、行ってみて初めてその苦しみを理解できたといいます。
 勇気を振り絞り、他の教会に移ったとしても、「まさかあの教会が…」、あるいは「まさかあの先生が…」と、なかなかその痛みや訴えを理解してもらえず、かえって傷を深めてしまうことも多いのです。