★★★お薦めのキリスト教関連書籍★★★

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24名無しさん@3周年
「ブックス・エソテリカ キリスト教の本 上下」 学研 1996.4.20
☆☆☆ 初心者向け
上巻では、「イエスとは誰か」で著名な高尾利数が「生前のイエス」を語り、
佐藤研がキリスト教公認までの古代史を述べ、
「イエス 逆説の生涯」の笠原芳光が、初期のキリスト教論争史を解説する。
下巻は、「聖人列伝」「聖母マリアの謎」「天使の世界」「キリスト教の儀礼」と、
中世以後の信仰世界を解説し、「三代宗派(教派)の歴史」と巻末特集で、全教派
を簡単に解説していて便利。

「AERA Mook 『新約聖書』がわかる」 朝日新聞社 1998.8.10
☆☆☆☆☆ 初心者向け
これ一冊で新約聖書のポイントが解った気分になれるお得な本。
福音書それぞれ、パウロ真正書簡、牧会書簡、公同書簡、黙示録などごとに現代聖書学を
踏まえた解説がなされ、「新約聖書の不思議な成り立ち」の項では、「旧約と新約の間」、
「新約が27書になった理由」「福音書がどうして一つではなく四つもあるのか」を歴史に
基づき述べられていて、興味深い。更に、「人々をめぐる12の鍵」の項では、加藤隆、
八木誠一、青野太湖、松永希久夫という著名な聖書学者達が、「マリアはクリスマスにイエ
スを生んだのか」「イエスはなぜみんなと食事するのを好んだのか」「弟子たちはなぜみん
な逃げたのか」「イエスの復活は本当か」などという一度は抱く素朴な疑問を真面目に解説
してくれている。「七つのドア」の項では、現代的解釈の切り口を紹介している。例えば、
女性の立場からの視点の絹川久子、あるは「医療」「福祉」「教育」。。。などなど。
巻末には、ブックガイド50もあり、更に読み進むべき代表的なキリスト教関連書籍を紹介
しています。値段も安価でお勧めの一冊。

「AERA Mook 『旧約聖書』がわかる」 朝日新聞社 1998.8.10
☆ 初心者向け
「新約聖書にわかる」と比較すると、信仰者向けではなかろうか。護教的で面白みに欠け
解りにくい。ただ、旧約を主体的に読み込もうとされる人には、一つの参考にはなるかも。
25名無しさん@3周年:05/03/13 15:07:45 ID:RD9OxWk6
「イエスの生涯」 遠藤周作 新潮文庫 1982.5.25(1973.10月 新潮社刊の文庫版)
☆☆☆ 初心者向け
イエスの歴史小説。小説として読む分には面白いのだが、田川建三は「宗教について」で、
聖書学素人が、知ったかぶりして書くなと糞みそに批判している。
にもかかわらず、わたし的にはわかりやすいよい小説だと思います。

「新約聖書入門」 三浦綾子 光文社 1984.11.20(1977.12カッパ・ブックス刊の文庫版)
☆☆☆初心者向け
著者は聖書を読んだことない人向けに書いた一種の「路傍伝道」と前書きで語ってられる。
この本を読むことで、聖書を読んでみようという気になる人がひとりでも出て欲しい
という願いで書かれているらしい。確かに平易でわかりやすく、興味はあるが聖書を読む
気はまだないなぁという人向け。

「マルコ伝による イエス伝」 矢内原忠雄 角川選書 1968.12.20
☆☆☆
元々、これの講義自体は、1937から1938年というから戦前である。
矢内原教授平和事件で、東京帝大を追われた頃の講義で、彼の信仰告白とも言いうる講義。
情報としては古いのだが、内村の弟子で無教会派の彼のこの作品は講義録なので解りやすい。