670 :
通りすがり:
それで、次にテオトコス神の母マリアを考えてみたい。
神格と神性をもっておられたロゴスは、マリアの胎のうちで、人性つまり
イエスの人間性を神格(ヒュポスタシス)の内に迎え入れられた。
すると、このロゴスの神格(ヒュポスタシス)以外に、あるいはこの神格
(ヒュポスタシス)から独立して、イエスの人間性は決して存在しないの
であるから、マリアが合成された状態において、この神格(ヒュポスタシ
ス)に誕生をもたらしたことになる。
したがって、「聖なる神の母(テオトコス)が、2つの本性の内に現れた
一つの神格つまりヒュポスタシスを産んだことになるのである。」
(メイエンドルフ)