マリアは終生処女
ヘブライ語の「兄弟」は近親者、いとこ、夫、同族、同僚、友など広い意味あり。
http://westover.searchgodsword.org/dic/sbd/print.cgi?number=T837 福音書にある「イエスの兄弟」の兄弟(アデルフォス/アデルフィ)も同じ意味。実の兄弟とはどこにも書かれていない。
マタ13:55
彼の母親はマリアで、兄弟はヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではありませんか。
マコ 6:3
…マリアの子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではありませんか。
この2箇所の記述からはヤコブとヨセの母はイエスの母マリアのように読める。だが、さらなる記述は別のマリアであるという。
マコ15:40
その中にマグダラのマリヤと、小ヤコブとヨセの母マリアと、サロメもいた。
マコ15:47
マグダラのマリアと、ヨセの母マリアは、イエスの収められるところをよく見ていた。
マコ16:1
マグダラのマリアと、ヤコブの母マリアと、サロメとは…
上の3つの記述は、キリストの「兄弟」といわれる(小)ヤコブ、ヨセ(フ)の母が、イエスの母マリア以外の別マリアであることを傍証している。
マリアは花子と同じほどありふれた名前だったために、だれそれの母、だれそれの妻と、常に差別化を図る必要があった。イエスの母マリアは常に「イエスの母」と書かれているので、上記のマリアは別マリアである。ではどのマリアか。
マタ27:55
そこには、遠くから眺めている女たちがたくさんいた。イエスに仕えてガリラヤから付いて来た女たちだった。その中に、マグダラのマリア、ヤコブとヨセフとの母マリヤ、ゼベダイの子らの母がいた。
ヨハ19:25
イエスの十字架のそばには、イエスの母と、母の姉妹、クロパの妻マリアと、マグダラのマリアが立っていた。
この二つの個所から、小ヤコブとヨセ(フ)の母マリアが、イエスの母マリアの姉妹であるマリア・クロパであることが証明される。
クロパとアルパヨとはアラム語において同義であるから、クロパの妻マリアとはアルパヨの妻マリアである。
したがって、アルパヨの子のヤコブ(マタ10:3、マコ3:18、ルカ6:15)は小ヤコブである。