坐禅と見性第10章☆火に触れて焼けず☆

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61第三十五則  倩女離魂
和尚が僧に聞いた。「魂と肉体が別々になっていた女があった。どちらが本質か」
無門和尚の解説:もしこの本質が分かれば、殻を出て殻に入るということ、旅館に泊まるようなものだということが分かるだろう。
しかしもし分らないのならば、一生懸命走り回ってはならない。突然天地が飛び散ってしまい、熱湯に落ちた蟹のように手足をもがくことになろう。
何も言われなかったなどと言うでないぞ。
これは古い物語の中の話が元になっています。ある美少女が親の用意した結婚でなく、好きな男と駆け落ちしました。
永らくの時を経て戻ると、実家にはその少女の肉体が意識のないまま寝ていたが、その肉体は起き出して、戻ってきた少女と一体になったということです。