果たしてアーレフ(オウム)の教義は完璧か?31

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357四言居士カネゴン
358四言居士カネゴン:04/12/06 21:35:35 ID:cS5gZoSd
と、ナーガールジュナは批判するのです。ここで、「有を主張する人々」
というのは、インド古来のブラーマニズムやその伝統を受け継いだヒンズー
教を信じる人々のことです。彼らが、人間は恒常不滅の魂(個我、アート
マン)を内在している、と信じていたことはよく知られています。また、
ブッダはそういうインドの伝統的宗教の立場に真っ向から批判をむけて、
無常無我の思想を説いて新しい思想が誕生させたこともよく知られています
。そこで、ナーガールジュナは、ヒンズー教徒たちが恒常不滅の魂に執着す
るのは当然だけれど、ブッダの教えを信じると自称する仏教徒自身が、
ものには恒常不滅の自性なるものがあると信じていることは実に「
奇異である」といって仏教内批判をおこなっているのです。つまり、
ナーガールジュナは、自性というものを、ブッダが否定したアートマン(
個我)と同類のものと見なして、それを否定していることがわかります。