424 :
名無しさん@3周年:
425 :
名無しさん@3周年:2006/02/02(木) 22:42:22 ID:jKV3Mtxm
東京大学法学部・大学院法学政治学研究科
http://www.j.u-tokyo.ac.jp/ アメリカ知識人の思想
アメリカの社会科学にはあまり通じていない私だが、その中における亡命者の役割や、ある時期に社会主義・マルクス主義の洗礼を浴びたことのある人の位置といった問題については、かなりの関心をいだいてきた。
そうしたテーマについて書かれた文献も相当の数にのぼるが、その一つに、コーザーの『亡命知識人とアメリカ』がある(1)。
一九三三年のナチ・ドイツ政権成立から第二次世界大戦終了までの時期に、主にドイツ・オーストリアからアメリカに移住した知識人たち(著者自身もその一人)の群像を描いたものである。
これを読むと、実に綺羅星のごとくに、各界著名人が並んでいることに強く印象づけられる。
クルト・レヴィン、ヴィルヘルム・ライヒ、エーリヒ・フロムといった心理学者・精神分析学者に始まり、
フランクフルト学派、
アルフレッド・シュッツ、カール・ウィトフォーゲルなどの社会学者・社会思想家、
ルートヴィヒ・フォン・ミーゼス、アレクサンダー・ガーシェンクロン、アルベルト・ヒルシュマン、カール・ポラーンニー、ピーター・ドラッカー等々の経済学者、
ハンナ・アーレント、フランツ・ノイマン、レーオ・シュトラウス、カール・ドイッチュ、ハンス・モーゲンソーらの政治学者、
ヘルマン・ブロッホ、トーマス・マン、ウラジーミル・ナボコフに代表される作家たち、
ローマン・ヤーコブソンをはじめとする人文学者たち、
そしてルードルフ・カルナップ、アーロン・ギュルヴィチ、パウル・ティリヒらの哲学者・神学者たち等々である
(多様な民族の人を含むので人名をどう表記すべきかも難しい問題だが、ここではコーザーの邦訳書のそれに従った)。
426 :
名無しさん@3周年:2006/02/02(木) 22:42:54 ID:jKV3Mtxm