【新共同訳】聖書はどの翻訳がいい?【新改訳】

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660名無しさん@3周年
 新約聖書を尊重するキリスト者は、聖書を主にギリシャ語写本で保存
してきました。紀元400年にはヒエロニムスという人が、エジプト王プトレマイオス・
フィラデルフォス(BC284-247年)が十二部族から6人づつ選出し計72人を
ファロス島に派遣、72日間でヘブライ語旧約五書(創世記から申命記まで)の
ギリシャ語翻訳させたというアリステアスの手紙にある有名な七十人訳聖書、
および旧約ヘブライ語聖書からラテン語訳いわゆるヴルガタ訳を生み出します。
 正確には72人が紀元前2ー3世紀にエジプト王の命によって五書をギリシャ語
訳したところから始まった通称ラテン語でセプトアギンタと称される七十人訳
ですが、原罪その原本は消失し、このギリシャ語訳のもっとも重要な写本は、
ヴァチカン写本(写本記号:B)、シナイ写本(写本記号:アレフ)、アレクサンドリア
写本(写本記号:A)、エフライム写本(写本記号:C)なのです。
 これら4写本は旧約から新約までをギリシャ語翻訳されているもので、ヘブライ語
による旧約部分のみの聖書の正典としての重要性と同様にキリスト教の中では
大切にされてきました。
661名無しさん@3周年:04/10/19 22:59:34 ID:Ni3fJM8j
 問題の旧約聖書続編、あるいは第二正典といわれる7書はギリシャ語写本
あるいはヒエロニムスが翻訳作業の際に参照したセプトアギンタ(70人訳)には
あきらかに正典として存在していたものなのです。ヒエロニムスはヴルガタ訳に
翻訳する際、底本には七十人訳ギリシャ語とヘブライ語聖書を両方用いました。
エルサレム壊滅の紀元70年まではユダヤ教徒にもキリスト教徒にも正典に決定
的な規準はなくかったわけですが、紀元100年のヤムニアの宗教会議でユダヤ
教は現在のプロテスタントが主張するような正典39書を決定しましたので、
その時からユダヤ教とキリスト教で共通理解であった旧約の7書が宙に浮いた
格好になりました。ヒエロニムスはこの7書をヘブライ語底本に倣って外典として
扱いましたが、旧約から新約までの一貫した70人訳の流れを汲む複数の
写本の存在やそのギリシャ語写本に含まれる新約聖書の記述に重きをおく
キリスト者の聖書としては一概にユダヤ教の決定に倣ってそれまであった7書を
外典として捨て去るようなことは出来なかったのだと言えるでしょう。
 聖書は誤りなく旧約39巻、新約27巻、合わせて66巻だ!とそればかり
叫ぶ人は落ち着いて70人訳とその流れの上にある上記に挙げた4つの新旧約
ギリシャ語写本がキリスト者の拠って立つ旧約と繋がった新約聖書底本として
いかに重要であったかまた現在も重要であるかということを理解した方がよいと
思います。イスラム原理主義者の主張のように過激なプロテスタントの方の主張
は何か大切な事柄について認識が欠けているような気がしてなりません。
        乱文失礼!
662660.661:04/10/19 23:08:29 ID:Ni3fJM8j
 せっかくマジめに書き込んだつもりの>>660-661の投稿ですが、
「現在」と変換すべきところを「原罪」としてみたり「規準はなかったわけですが」
と書くところを「規準はなくかったわけですが」などと書いていたりします。
その他にも間違いなどがありましたから質問なり注意なりで教えて下さるか
各自で適当に意味の通るように読み替えてこちらの書き込み内容を
ご理解ください。