悟り・気付きの体験と相談

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それは私がまだ幼い時であった。
ある夜、急に体が火照ってしまい、どうしようもなくなった。
全く眠れないので、私はそっと布団から立ち上がり、
なるべく音を立てないようにして、玄関から外に出たのであった。
私の意識は澄み渡り、また、寒い夜であったにもかかわらず
パジャマ一枚で寒さは感じなかった。
わたしは、歩き出した。
歩いていると、急に車のブレーキの音が聞こえた。赤信号を渡っていたようだが
そんなことは一つも気に止まらなかった。
神社に着いた途端、私は何者かの声に包まれ、何かを吹き込まれたのであった。
極度の恐怖と、その中でも残る冷静さの同居する中、私は逃げ出したいという一念であった。
そして、蹲って、うめいて、暴れて、この極限状態に必死で耐えていたのだった。