α〓〓〓ルルドのニセ奇跡に惑わされるな〓〓〓ω

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156名無しさん@3周年
http://homepage.mac.com/tlig/tenshikan/top.htm
2003.12/23 らんぷのあぶらシリーズ5「垣間見た永遠の世界」刊行
NEW!
シスター・ファニー・モイスィーバの手記は今から70年ほど前に書かれたものですが、原文のロシア語からスペイン語、更に英訳され、世界の多くの読者に深い感銘を与えてきたものと思われます。
今回、日本の読者に英語版からの翻訳をお届けし、出来るだけ多くの方々にこの貴重な体験記を読んでいただきたいと願っています。
この手記は「ダンテの神曲」にも比すべき価値があり、「ダンテの神曲」ではベアトリーチェが案内役として、地獄、煉獄、天国をダンテに見せ、その様子が詳しく描かれていますが、
モイスィーバの場合は、9日間の意識不明の状態の中で、生前聖人の誉れ高く、天に召された伯父が地獄、煉獄、天国を案内し、モイスィーバはその驚くべき実態を見せられます。
一度は死体安置所へ運ばれた彼女が、9日後に生き返って綴った手記はまさに類まれな、かつて歴史上誰も実際に体験したことのない記録と言っても過言ではないでしょう。
アドリアン・ブルメン神父が推薦文の中で、「死と神の審判、地獄、天国のような事柄を虚構として軽々しく扱う今の社会において、あなたの著作は、多くの霊魂に大変に益するものと思われます。」
と書かれていますが、21世紀の現代においても、モイスイーバのこの記録は多くの霊魂に大きな益を得させることでしょう。
157156:04/02/19 17:06
>>156の本から引用します。

最後の審判

 大群衆はキリストのみ姿を見失うと、各自隣の人を振り返り、古い知り合いを識別した。彩り豊かな、壮観な光景である。
 地上の衣装を着たままの姿で、世界各地から、いろいろな人々が集まっていた。老いも若きも、人生花盛りの人もいて、金持ちは高価な衣装を着ていた。
 国王、皇帝、指導者、知事、将軍、兵士、廷臣、貴婦人、農民、村人、修道女、修道士、数知れぬ労働者に物乞いたち。召使いと司祭を従える高位聖職者もいた。
 腫物を身に負った病人は健康になっていた。体の不自由な人たちは、欠陥ではなく善徳のみが注目の的になった。
 それから、群衆は、使徒たちと預言者たちを明らかにする白い雲を見た。天から、当時の死んだときの衣装に身を包む二人の聖人が訪れた。
 一人は背が高く、裸足で、体の半分を羊の毛衣で覆っていた。やや灰色がかった長い黒髪は、肩まで伸びている。その燃える目と威厳ある風貌は最も印象的だった。彼は、先端に十字架をつけた長い棒を持っていた。
 もう一人は、その聖性と奇跡により世界で厚く敬われた聖人である。彼は大司教の衣装に身を包み、宝石のはまった三重冠を被り、胸にはダイヤモンドでできた黄金の十字架を付けていた。
 彼らのすぐ後ろ、光の海の中から、二人の聖人に挟まれて、「諸王の王」が現れた。その方は、全員から勝利の叫びをもって迎えられ、聖人たちの中央に場所を占めた。救い主は人々に向かうと、光り輝く御手を高々と挙げて言われた。
 
158156:04/02/19 17:06
「地上で積み重ねてきたものを捨てなさい。それは塵に過ぎません。もはや、あなた方には必要のないものです。
 歓びをもって、新しい生に入りなさい。そこには、不和も戦争もありません。憎しみ、卑しさ、罪をもたず兄弟として生きなさい。
 今から、あなた方は天使のように、幸せになり、穏やかになり、優しくなるのです。もはや、死も病も、肉親との離別もありません。
 あなた方はみな等しい。優れた完成に至ったこの人々には、大祝日にだけ会えることでしょう。これより、体の不自由も病も存在しません。老いも若きも区別できなくなります。あなた方はみな、私が死んだときと同じ年齢、三三歳になるのです。(エペソ四13参照)
 この瞬間から、あなた方はわたしを継ぐ者となるのです。あなた方はわたしの愛したものを愛することを選んだからです。」
  救い主が両腕を挙げると、濃い雲がすべてを覆い尽くし、そして地上は変化した。人々の顔は新しくされ、体は完全にされた。彼らは生命と歓喜と祝いの笑みに満ち溢れた。病人と老人は、その姿がほとんど見分けられないほどになった。
 そこには、数知れぬ聖人たちがいた。彼らの体は多くの色からなる後光に包まれていた。誰もが、この世のものとはまったく異なる、流れるような大きなガウンに身を包み、軽く、透き通った姿に見え、誰の目もキリストに注がれていた。
 その間に、救い主は義人たちを天国へ先導するよう御使いたちを遣わし、彼らは大きな輪を描きながら昇っていった。罪人たちは地上に取り残され、天に昇ってゆく大群衆を羨望の目で見守った。


X、聖母マリアと聖人によるとりなし

 突然、大きな稲妻の音が遠くから響き、赤い霧のように密集した悪霊の軍勢が近づいてきた。罪人は恐怖におののき、行く先も分からず、助けを求めて人を押し倒しながら逃げ惑った。
 反対方向から、光沢のある鱗に覆われた巨大な蛇が現れ、千の恐ろしい頭をもたげた。これは、地獄の暗い領域で罪が作り出した、悪の勢力を象徴するものだ。
 悪霊たちが、叫び声を上げながら罪人たちを蛇の前に引き出すと、蛇は彼らをその目で釘付けにした。蛇の喉からは、火と、恐ろしい悪臭と煙が吹き出した。
159156:04/02/19 17:07
 その瞬間、天の彼方から思いがけない救いの手が差し延べられた。聖母を囲む麗しい白い乙女の軍勢が、調和の中で歌を歌っていた。
 「ああ、霊の美と愛に包まれたもう、いとも優しき乙女、
 御身はわれらとともにまします。
 御身は栄光と賛美と祝福の極みにして、
 その御姿は、かつて知られざりし、言いがたき霊の麗しさに満てり。
 神の幼子を抱きつつ、彼らの苦しみを聞きたまえ。
 ああ、神の保護者よ、
 十字架の下で流されし御身の涙もて
 彼らを見捨たもうな。」
 この出現に、罪人たちは希望に満ちた。それから、聖母は御子に近づき、悲しみに沈みながら、柔らかな声で言われた。
 「主よ、私がお許しを願う者たちはどこにいますか。仰ってください。」
 「彼らはここにいます。」とキリストはお答えになった。
 御使いが彼らの名を呼ぶと、それまで口を閉ざしていた罪人たちが口を開き、聖母へ手を差し出した。
 「あなた方は、許しを得るためにわたしの母を愛し、嘆願しました。あなた方を許しましょう。」 
 主がこのお言葉をお話しになるが早いか、放免された者たちは、御母に倣って主に感謝を捧げながら天に昇り、キリストの麗しい御母の回りに輪を形作った。