>>360 悪人は火の燃える地獄で永遠の責め苦に遭うという教えを取り上げてみましょう。その考えについてはどう思われるでしょうか。それに反感を持つ人は少なくありません。そのような人は、神が人間を極度の苦痛で永遠の責め苦に遭わせるのは不合理だと感じます。
そうした残酷な考えは,聖書の神に反しています。「神は愛」だからです。(ヨハネ第一 4:8)聖書は,そのような教えが全能の神の『心に上ったことはない』とはっきり述べています。―エレミヤ 7:31; 19:5; 32:35。
むしろ、この「ゲヘナ」は、完全な滅びの象徴として書かれています。また、「シェオル」(ヘブライ語)イコール「ハデス」(ギリシャ語)ですが、
これは単に死者の家(墓)を指していて、人類に共通の「死」をあらわしているに過ぎません。ゲヘナ=ゲー・ヒンノム=ヒンノムの谷は、エルサレムに隣接したごみ、汚物、死骸の焼却場でした。
マルコ9:47、48でイエスはゲヘナを「うじは死なず、火は消されない」場所として描写した際、イザヤ66:24にそれとなく言及しておられるようですが、
このイザヤの聖句が、生きている人ではなく、神に対して「違反を犯していた者たちの死骸」のことを論じていますから、責め苦のことではなく、完全な滅びをあらわしていることがわかります。
罪の報いは死で、永遠の懲らしめではありません。 聖書の、ローマ人への手紙第6章23節に記されてあります。「罪の支払う報酬は死である。しかし神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イエスにおける永遠のいのちである」。