>>615 続き。 『聖書の教理』 羊群社
旧新約聖書66巻。
「ローマ・カトリック教会では、いつごろ、どのような理由から
十一巻の書物を旧約聖書正典の中に加えたのでしょうか。
それは1546年のトリエント公会議においてでした。
当時、ローマ・カトリック教会の教義は、聖書より大分逸脱しておりました。
その教義の裏づけの必要に迫られて、
それまでのキリスト教会が奉じてきた正典をかなぐりすててしまったのです。
それは、煉獄など、聖書にない教理を裏付けたいからでした。」
「聖書は私たちの使っている日本語訳のものでは、
旧約39巻、新約27巻、合計66巻だけが、その内容です。
私たちの救いについての啓示である以上、これに付け加えることも、
これから差し引くことも許されません。
必要かつ十分な内容ということができます。
ですから、私たちは、聖書だけから、私たちの救いについての知識を得られるのですし、
私たちはこれ以外のいかなるものからも、救いの教えを期待することはできません。
もしも、そのほかの何かをそれと同等のものと考えるとすれば、
もはや正統的キリスト教ということはできません。」