【嘘つき親鸞会】ダミーサークルの正体.@3発目

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379名無しさん@3周年
追い込まれたトルストイは、周囲を観察し、四とおりの生き方を知った。

第一は、〈無知無識の道〉。甲斐なき生と、知らずに生きる方法である。
だが、既知の事実を、知らぬ昔には戻せない。

第二の〈快楽主義〉に身をゆだねても、死によって崩れ去るではないか。

〈自己の一命をたつ〉という第三の選択も実行できない。
むしろ自殺への誘惑から逃れるため、身辺からひも類を隠し、
鉄砲を携帯する狩猟をやめてしまったのである。

トルストイが選んだのは、第四の〈弱気〉の道だった。
人生は無意味と知りながら、それを引き延ばす生き方である。
死ぬ勇気もなく、煮え切らぬ毎日を送るのだ。
〈俺にはすべてが終りをつげた〉と彼は、たびたび口走った。財産を放棄しようともする。

驚いたのは、ソフィヤだった。夫が狂ったとしか思えぬ妻と、
トルストイは衝突を繰り返し、五十六歳で最初の家出を試みる。